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みやこSが3日、京都競馬場で16頭によって争われ、7番人気のヴェンジェンスが重賞初制覇。カジノドライヴ産駒にとっても、JRA重賞初制覇となった。今後は馬の状態をみながら、優先出走権を獲得したチャンピオンズC(12月1日、中京、GI、ダ1800メートル)を視野に入れる。2着は10番人気のキングズガード、3着は6番人気のウェスタールンドが入り、3連単47万3050円の波乱となった。
覚悟を決めた陣営の作戦勝ちだ。3、4コーナーでひとまくりを決めたヴェンジェンスが、重賞初制覇。7番人気の伏兵が、3連単47万円超の波乱の主役を演じた。
「器用な馬ではない。動き出したら、一気に動かないとやめたりする面があるので、4コーナーで先頭集団にいこう、と。素直にうれしいです」
好騎乗の幸騎手が、誇らしげに振り返った。前半1000メートル通過59秒0のハイペース。ジッと後方待機し、3コーナー手前から鞍上がムチを飛ばして外からまくり、直線入り口で先頭へ。そのまま、後続の追撃を振り切った。デビュー26年目の幸騎手は今年、重賞初制覇。昨年11月11日に落馬負傷し、3カ月ほど休養を余儀なくされただけに、「今年、重賞を勝てていなかったので、うれしいです」と喜びもひとしおだ。
短距離ダートを主戦場としていたが、前走(太秦S)は初めての1800メートル戦で2着と好走。距離延長が吉と出た。大根田調教師は「最近はグッと行きたがる面もなくなって大人になった。大事に使ってきたからよかった」と目を細める。
今後は、馬の状態をみながら、チャンピオンズCを視野に入れる。「上を目指して頑張れる馬なので、一緒に頑張っていきたいです」と幸騎手。着実にレベルアップを遂げた6歳馬が、さらなる高みを目指していく。(山口大輝)
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