武豊騎手(54)=栗東・フリー=とコンビを組んだ4番人気
モズメイメイが、抜群のスタートを決めてそのまま逃げ切り、重賞2勝目。鞍上は
ファントムシーフで臨む28日の
日本ダービーに向け、弾みのつく勝利となった。単勝1・7倍と圧倒的支持を集めた
ビッグシーザーは3着に敗れた。
ゲートが開いた瞬間、早くも1馬身ほど抜け出していた。あまりのロケットスタートにスタンドがどよめく。鮮やかすぎる発馬を決めた
モズメイメイはそのまま逃げ切り、
チューリップ賞に続く重賞2勝目となり、コンビで3戦3勝となった武豊騎手が笑みを浮かべた。
「もともとスタートが速い馬ですが、きょうはタイミングが合いすぎましたね。速かったです」
前半3ハロン33秒9のペースを刻むと上がり3ハロンも33秒2にまとめ、初参戦だったスプリント戦への高い適性を示した。「初めて乗ったときから先々はスプリントだと思っていました。今後もこの路線でいいと思います」と見通しを語った。
武豊騎手は
ファントムシーフで挑む
日本ダービーと同じオレンジ帽で勝利。「また(28日に)インタビューしてもらえるように頑張ります」と弾みをつけた。(丸橋正宣)
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モズメイメイ・音無調教師 「フライングだわな(笑)。とりあえず夏休みに入る。秋はオーナーと相談してだけど、
スプリンターズSが目標になるかな」
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モズメイメイ 父
リアルインパクト、母インラグジュアリー、母の父フランケル。鹿毛の牝3歳。栗東・
音無秀孝厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は(株)キャピタル・システム。戦績6戦4勝。獲得賞金1億1436万1000円。重賞は2023年GⅡ
チューリップ賞に次いで2勝目。葵Sは
音無秀孝調教師、
武豊騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+人名愛称」。