当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2017年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 当コーナーは今年の第1回目になります。2021年も引き続きよろしくお願いします。
新良(以下、新) こちらこそよろしくお願いします。みなさんの予想の参考になる情報を、できるだけ多く提供できるように頑張ります。
編 さて、新良さんは現在開催中のウマニティのプロテストに参戦されていますよね。
新 はい。昨年は振るいませんでしたが、今年も機会をいただけたのでチャレンジすることにしました。
編 当コーナーで提供する情報と、公開する予想の住み分けのようなものはあるのでしょうか?
新 ここでは乗り替わりに限定して注目どころをお伝えしていますが、プロテストの予想は別に乗り替わりにこだわっているわけではありません。同じレースで、継続騎乗の別の馬に◎を打つこともあります。
編 なるほど。すべてのファクターを考慮した最終結論は、あくまで公開予想のほうになるわけですね。
新 そういうことになります。このコーナーで触れていないレースの予想もしていますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
編 わかりました。健闘をお祈りします。では、本題に移りましょう。本年一発目の注目の乗り替わりを教えてください。今週は3日間開催で、日曜日に
シンザン記念、月曜日に
フェアリーSが組まれています。
新 まず狙ってみたいのは、
シンザン記念の⑨
ルースです。
編
古川吉洋騎手から
池添謙一騎手への乗り替わり。強調材料を教えてください。
新 乗り替わりにはなりますが、実際はコンビ復活という感じで、池添騎手騎乗時は馬券圏内を外していません。父が管理する馬でしっかり結果を残してきたという印象で、おそらく手も合うのでしょう。
編 今年は京都ではなく中京で行われますが……。
新 池添騎手は中京芝1600mで、2017~2019年が33.3%、2020年以降が20.0%と上々の勝率を記録しており、コースに関しては不安なし。
池添兼雄調教師の定年が近付くなか親子タッグでの重賞参戦ということで、陣営もかなり気合いが入っていると思います。
編 馬の能力、適性の評価はいかがでしょう?
新 2走前に、
フェアリーSで人気になることが予想される
テンハッピーローズとクビ差の接戦を演じていますし、素質はかなり高いとみています。出遅れグセがあるので、距離延長も歓迎でしょう。スタートが決まれば、上位好走があってもなんら不思議ではありません。
編 わかりました。もうひとつの重賞の
フェアリーSはいかがでしょう?
新 このレースは強調できる乗り替わりが皆無ですので、パスさせてください。重賞はできるだけ取り上げたいのですが、今回はちょっと難しいです。すみません。
編 たまにはそういうこともありますよね。では、それ以外のレースでオススメはありますか?
新 日曜日の中山メインのポルックスSに出走する
ダノンスプレンダーが面白いと思います。
編
藤岡佑介騎手から
三浦皇成騎手への乗り替わりですね。なにが推奨根拠になるでしょう?
新 三浦騎手が中山ダートで乗り慣れていることに加え、馬は距離短縮歓迎。このあたりがプラス要素と考えています。三浦騎手が加点材料になるというよりは、馬のパフォーマンスアップが見込める条件に、それを邪魔しない騎手が配されたことが大きい、という感じですね。
編 確かに、この馬は1900m以上でも安定していますが、戦績的に1800mがベストという印象ですね。
新 まさにその通りだと思います。近2走はやや距離が長かった気がしますので、千八に戻る今回なら前進があるのではないかと。
編 そうですね。前走以上の走りが見込めそうです。日曜日はダブルメイン的中を目指して頑張りましょう!
★その他の注目乗り替わり★
土曜中京8R ⑨
キムケンドリーム(ルメール→
川田将雅)
月曜中京11R
ブルベアイリーデ(
三浦皇成→
M.デムーロ)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
最新情報は『“新良式”データ馬券ブログ』で公開中。