9日の阪神11Rで行われた第18回
マーメイドステークス(3歳上牝馬オープン、GIII、芝2000メートル、14頭立て、1着賞金=3500万円)は、
川田将雅騎手騎乗の7番人気
マルセリーナ(5歳、栗東・
松田博資厩舎)が直線で差し切り、
桜花賞以来となる久々の勝利を挙げた。タイムは1分59秒4(良)。
7番人気の低評価に反発した
桜花賞馬が、中距離戦で復活を遂げた。叩き3戦目の
マルセリーナが、
桜花賞以来2年2カ月ぶりのうれしいV。3頭の激しい争いを制して、忘れかけていた勝利の美酒を味わった
レースは予想通り
アグネスワルツの逃げ。
ピュアブリーゼと
エーシンメンフィスがマークして進む。
アロマティコは後方2番手からのレース。
アグネスワルツはよどみない流れを作り出してマイペースの逃げを打ち、そのまま4コーナーを回る。道中で中団のやや後ろにつけていた
マルセリーナが外からグイグイと伸びて、粘る
アグネスワルツに襲いかかると、大外から
アロマティコも強襲。ゴール前は3頭による争いとなったが、最後にグイッと真ん中の
マルセリーナが伸びて久々の勝利を手にした。1/2馬身差の2着が10番人気の
アグネスワルツで、
アロマティコはクビ差の3着。今年も関西馬が勝ち、
マーメイドSは創設以来18年連続で関西馬の勝利となっている。
マルセリーナは、父
ディープインパクト、母マルバイユ、母の父Marjuという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産で、(有)社台レースホースの所有馬。通算成績は18戦4勝。重賞GI
桜花賞(11年)に次いで2勝目。
松田博資調教師、
川田将雅騎手ともに
マーメイドS初勝利。
川田騎手は「スムーズな競馬ができました。追い出しを待って、すべてがうまく行きました。牝馬限定戦とはいえ、2000メートルでしたし、ハンデも背負っていましたからね。よく頑張ってくれました。これから
ジョワドヴィーヴルのぶんまで頑張ってほしいです」とアクシデントで早世した僚馬に思いを馳せながら、勝利を噛みしめていた。
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