〔本紙の狙い〕
ディアジーナを本命に推す。前走のGIII
クイーンCでGI
阪神JF2着の
ダノンベルベールなどの強豪を抑え、重賞初Vを達成。世代のトップ戦線へ名乗りを上げた。着実に心身とも成長しており、鞍上の指示に従順に動けるようになり、好位からソツのないレースができるようになったのは大きい。
メジロマックイーンを父に持つ血統背景などから、
桜花賞は回避。このレースから
フローラSを経由して
オークスへ向かうことになったが、賢明な選択と言えるだろう。この中間の乗り込みは入念。コース実績があり、距離が延びるのはプラス。相手関係は前走に比べ、ぐんと楽になっており、重賞2勝目をマークする可能性は大だ。
良血ダイワバーガンディが相手の筆頭。一時の低迷期を脱しており、ここ目標に仕上がりは万全だ。底を見せていないアイアムマリリンも争覇圏内だろう。
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ディアジーナは前走の
クイーンCで
阪神JF2、3着馬を完封。「この時期になると成長力のある馬に抜かれていくのかなという気持ちはあったが、前走はこの馬の成長が見て取れた。昨年の
ソーマジック(
桜花賞3着)は体がカチッときまっていたが、この馬はまだ緩い部分があって伸びしろを残している」。この勝利が田村調教師にとって大きな自信となったようだ。レース前日は角馬場でじっくり乗られ、「順調。いつも通りの調整です」と好調をキープ。今回は大目標の
オークス(5月24日、東京、GI、芝2400メートル)に向けて勝ち方が問われる一戦だ。
(9)ダイワバーガンディは北Cコースからゲートへ。きびきびとした動きで引き続き気配は良好だ。「前2走は道悪でノメっていたが、それでも着順をまとめている。良馬場ならここでも勝てる力はある」と上原調教師は強気に構える。
(5)アイアムマリリンは坂路4ハロン65秒9と軽め。「前走(11着)の敗因はゲートが悪くて流れに乗れなかったことに尽きる。中間はカイバ食いが良かったので今まで以上に攻めた。能力は高いものがあるので初戦のような競馬ができれば」と奥平雅調教師は巻き返しを狙う。
(3)マジックシアターも坂路1本。「まだ気性が幼くて力を出し切れていないが、今回は勝っている条件。好レースをしてほしい」と尾形調教助手。(6)
ロイヤルネックレスは昇級戦のつばき賞で牡馬相手に5着。「前走は馬ごみに押し込められる窮屈な競馬。スムーズならチャンスはある」と中尾秀調教師。牝馬同士なら侮れない存在だ。
(7)シゲルキリガミネはキャリア10戦と経験豊富。「前走は手応え以上にしぶとかった。GIでも大崩れしなかったし、ここでも展開次第では…」と松井調教助手は重賞Vのチャンスをうかがう。ダートの新馬戦を4馬身差で圧勝した(14)ショウサンウルルは「動きは上々。どこまで通用するか楽しみ」と渋田調教助手。初芝の今回は試金石の一戦だ。
(13)パドブレは角馬場のみの調整。「メンバー的には500万下みたいなもの。ここで好走できないようでは」(相沢調教師)と背水の陣で臨む。(15)ナンヨークイーンは南Aコースでキャンター。「跳びがきれいな馬なので道悪の2走は度外視。良馬場なら前進できると思います」と池上調教助手。(2)クリアソウルは厩舎周りの運動のみ。「距離は延びた方がいいタイプ。前走でも直線で差をつめていたし、展開がハマれば」と
斎藤誠調教師は一発を狙っている。