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《桜花賞》
リバティアイランドの勝ちタイム1分32秒1は、現コースに改修された2007年以降では2番目に速いタイム。前半3ハロンは34秒0とそれほど速い流れではなかったが、大外から一頭だけ上がり3ハロン32秒9という桁違いの瞬発力を発揮して差し切った。阪神JFより1秒、勝ちタイムを短縮し、成長も証明。実力は世代トップで、ここも主役は譲らないだろう。
2着コナコーストはスタートを決めて2番手から、3着ペリファーニアも五分のスタートから先行した。一度はこの2頭で決まりかという雰囲気だったほど。負けたとはいえ、速い勝ち時計の中、バテずに踏ん張った底力は注目に値する。レースセンスも高く、距離をこなせれば上位争いは可能だ。
4着ハーパーもすんなりと先行集団の後ろにつけて脚をためたが、追い出されてからの反応がいまひとつだった。本質的にマイルは忙しかった可能性があり、距離延長で巻き返しに期待。5着ドゥアイズは阪神JF(3着)のときと同様に少し立ち遅れ気味だった。2400メートルなら多少出遅れてもリカバリーは利きそうで、こちらも前進を見込みたい。
メンバー上位の上がり3ハロンをマークした6着シンリョクカ、12着キタウイングは直線の長い東京に替わって、より末脚が生きそうだ。
《フラワーC》
過去10年で直行組から勝ち馬は出ていないが、昨年はスタニングローズが10番人気2着と激走。今年の勝ち時計1分53秒2は過去10年で最も遅く、不良馬場を考慮しても評価しづらい。勝ち馬エミューが桜花賞10着だったことから考えても、レースレベルには疑問符がつく。
上がり3ハロン1、2位が1、2着と先行勢には厳しい展開だった。2着ヒップホップソウルは大外❽枠⑯番から外を回って追い上げた。ロスの多い競馬、悪い馬場でもバテなかっただけに、スタミナはありそうだ。
4着ゴールデンハインドはその後、サンスポ賞フローラSを勝ってオークスへの切符をつかんだ。先行したこのレースでも、一度は押し切るかというシーンを披露。本番でもしぶとさを生かせる流れになれば。
《サンスポ賞フローラS》
前半1000メートル通過は1分0秒8と平均的だったが、勝ちタイム1分58秒9は優秀で、過去10年の同レースで2番目に速かった。
1着ゴールデンハインドはスタートを決めてハナを奪うと、マイペースで逃げ切った。単騎がかなったとはいえ、直線の長い東京芝2000メートルでの逃走Vは価値がある。上がり3ハロンも34秒1で駆け抜けたのだから、優秀。年明けから体重が増えていて、伸び盛りという点も魅力的だ。
2着ソーダズリングは好位で流れに乗ってしぶとく伸びた。良血で次を見据えた仕上げであったこともあり、本番での逆転に警戒したい。4着イングランドアイズはほぼ最後方から直線だけで追い上げた。展開が向かなかったことは明らか。抽選を突破すれば面白い存在になりそうだ。
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