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【富士S】9度目挑戦でヴァンドギャルドが重賞初V

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【富士S】9度目挑戦でヴァンドギャルドが重賞初V

 今年からGIIに昇格した富士Sが24日、東京競馬場で12頭によって争われ、5番人気のヴァンドギャルドが鮮やかに差し切って重賞初制覇。福永騎手はコントレイルで3冠制覇に挑むきょうの菊花賞に弾みをつけた。今後は優先出走権を獲得したマイルCS(11月22日、阪神、GI、芝1600メートル)に向かう予定。今年のNHKマイルCの覇者ラウダシオンが2着だった。

 爽快な秋晴れの下、馬場のど真ん中を豪快に突き抜けた。GIホース3頭を従え、記念すべきGII昇格初年度を制したのはヴァンドギャルド。9度目の重賞挑戦で念願の美酒をものにした。

 「懸念のスタートを上手に出てくれました。返し馬から感触が非常に良かったですし、手応え通りに伸びてくれれば勝てると思っていました」

 冷静な口調で福永騎手が振り返る。スマイルカナシーズンズギフトが競り合う形で後続を大きく引き離す中、「自分のリズムを守って走らせたかった」と中団馬群の後方で末脚を温存。直線で外に進路を取ると、メンバー中最速の上がり3ハロン34秒6で鮮やかに先行勢を抜き去った。

 GII40勝目の鞍上はコントレイルで3冠に挑むきょうの菊花賞に同じディープインパクト産駒で最高の弾みをつけた。本人は「あすはあす、きょうはきょう」と平静だったが、藤原英調教師は「100点の騎乗。でも、あす(菊花賞)があるから98点か」と笑顔でエールを送っていた。

 ヴァンドギャルドは東スポ杯2歳Sでタイム差なしの3着に入るなど早くから将来を嘱望されてきたが、気性の難しさが出世を妨げてきた。指揮官は「きょうも馬場に先出しで汗びっしょりだったけど、それでも以前よりましになった」と精神面の成長を口にする。長期熟成によって美味を増すワインからネーミングされた馬名通り、4歳秋にして“飲みごろ”を迎えたようだ。

 次走は優先出走権を獲得したマイルCSを予定。日本最高峰の名を頂いた一戦を制した勢いで、今度はマイル界の頂上を狙う。 (漆山貴禎)

★24日東京11R「富士S」の着順&払戻金はこちら

 ■ヴァンドギャルド 父ディープインパクト、母スキア、母の父モティヴェイター。鹿毛の牡4歳。栗東・藤原英昭厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース。戦績13戦5勝。獲得賞金1億4696万5000円。重賞は初勝利。富士S藤原英昭調教師が2014年ステファノスに次いで2勝目。福永祐一騎手は初勝利。馬名は「長期熟成しておいしくなるワイン(フランス語)」。

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