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フェブラリーSでGⅠ初勝利を挙げたレモンポップ(美浦・田中博康厩舎、牡5歳)が一夜明けた20日、自厩舎で愛くるしい表情を見せた。
昨日は20時半に厩舎に到着。馬の様子について担当の田端誠調教助手は「さすがに肉体的にも精神的にも疲れていますね。短期間で2回続けてキツいレースをしましたし、一生懸命走る子なので。カイバはしっかり食べていますし、食欲は落ちていませんが、気持ちはだいぶ高ぶっています。体も硬くなっていますね」と証言する。
先行して押し切る横綱相撲での戴冠に、「乗りやすいのがこの馬のセールスポイントではありますが、それにしても瑠星(坂井騎手)がうまく乗ってくれました。自分はゲート裏まで行っていたので、バスの中でラジオだけ聞いていて道中は全然分からなかったですが、ゴールした瞬間は一緒に乗っていた騎手課程の1年生の子と2人で喜びましたね」と振り返る。田中博康調教師は普段感情を表に出さないタイプだと言うが、「レース直後に先生(田中博康調教師)と会って、珍しく喜んでいたのが一番うれしかったですね。一緒に喜びを分かち合えました」とはにかんだ。
中2週での参戦となった今回は、中1週で臨み2着に敗れた武蔵野Sでの経験が生きたという。「武蔵野Sのレース後に戸崎騎手が〝直線でモタれたし、疲れがあった〟と。そこで今回はやり方を見直し、まず疲労を回復させながら根岸Sのデキをキープさせました。あの敗戦をうまく生かせたし、厩舎としてもすごく勉強になりました」
今後については、ドバイゴールデンシャヒーン(3月25日、メイダン、GⅠ、ダ1200メートル)に登録済みだが、まだ出否は未定。馬の状態を見ながら、慎重に判断される。それでも日本での11戦パーフェクト連対という圧倒的な成績からも、世界を舞台に活躍する姿を見てみたくなる。「この馬はうちらが思っている以上のスーパーホース。まだまだ先が楽しみですね」。レモンポップのさらなる飛躍を期待せずにはいられない。
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