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【沢田康文の欧州競馬リポート】「第101回アメリカ賞」史上最年少21歳騎手V

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 パリのヴァンセンヌ競馬場で1月30日、繋駕速歩(けいがそくほ)競走の祭典、第101回アメリカ賞(ダ・左2700メートル)が行われた。

 人が乗った二輪車を引く繋駕速歩競走は日本でも半世紀前まで実施されていたが、フランスでの人気は高く、アメリカ賞は平地の凱旋門賞に匹敵する注目を集める。優勝賞金45万ユーロ(約5940万円)をかけて18頭で争われた今年は、単勝4・9倍で1番人気タイだったダビッドソンデュポン(牡9)が3分12秒4で優勝した。

 ジョッキーではなくドライバーと呼ばれる勝利騎手はニコラ・バージルでGI初制覇。まだ21歳で、レース史上最年少優勝ということが大きな話題になった。

 アメリカ賞も凱旋門賞も創設は第一次大戦後の1920年。第二次大戦中にともに2度の中断があり、昨年はコロナ禍で控えめな形になったが、節目の第100回を迎えている。

 凱旋門賞の最年少優勝騎手はフレディ・ヘッド現調教師。騎手としても調教師としても来日経験があるヘッド氏は66年のボンモー(輸入種牡馬)で優勝した当時、19歳3カ月だった。

 ちなみにアメリカ賞は95年にスウェーデンのヘレン・ヨハンソンが女性騎手としてただ一人優勝している。凱旋門賞は女性騎手の優勝はまだないが、近年の活躍からその実現も遠くないかもしれない。(在仏競馬記者)

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