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23日の英GⅠキングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(芝・右2390メートル)は、パイルドライヴァー(英=W・ミューア&C・グラシック、牡5、父ハーバーウォッチ)が優勝した。
2週前に3戦無敗の英ダービー馬デザートクラウンが本命視されていると紹介したが、脚部不安のため回避。次走は秋以降と伝えられている。
一方、16日の愛オークスで有力視されていた英国のエミリーアップジョンが、アイルランドへの飛行機が飛ばなくなるトラブルがあり、一転してこちらに出走した。
6頭立てのレースはウエストオーバーとブルームが競り合う展開となり、それを見ながら絶好の3番手を進んだパイルドライヴァーが残り400メートルあたりで抜け出して快勝。タイムは2分29秒49(良)で、昨年のコロネーションCに次ぐGⅠ2勝目を飾った。2馬身¾差の2着に昨年の凱旋門賞馬トルカータータッソが入った。
少頭数ながら最低人気馬の勝利で単勝は19倍。堅い決着が多いキングジョージだが、1957年モンタヴァル(輸入種牡馬)の21倍に次ぐ波乱の結果となった。
愛ダービーを圧勝して1番人気に支持されたウエストオーバーは離された5着に大敗し、凱旋門賞(10月2日、仏パリロンシャン、GⅠ、芝2400メートル)でも評価が急落。主要ブックメーカーは日本のタイトルホルダーをデザートクラウンに次ぐ2番人気にしている。(在仏競馬記者)