スガダイ
第15回シリウスS(1日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際、ハンデ、ダ2000メートル、1着本賞金3800万円=出走12頭)2番手を追走した武豊騎乗の5番人気ヤマニンキングリーが、直線で抜け出して快勝。初めてのダートを克服して、ブエナビスタを破った一昨年8月のGII札幌記念以来となる約2年1カ月ぶりの重賞3勝目を飾った。タイム2分4秒3(良)。2着は昨年の勝ち馬キングスエンブレム。1番人気の3歳馬タガノロックオンは好位から伸び切れず4着だった。 未知の舞台で復活を果たした。デビュー29戦目で初めて挑んだダート戦で、ヤマニンキングリーが約2年1カ月ぶりの重賞Vをゲット。輝きを取り戻すとともに、新たなステージの幕を上げた。 「楽なペースで2番手を追走できたし、直線を向いた時には押し切れそうな感じだった。久々にこの馬の力を発揮できたし、今後の選択肢が広がったね」。2着に2馬身半差をつける完勝劇に、武豊騎手の笑顔が弾けた。 一昨年の札幌記念快勝後は芝の王道路線を歩んだが、結果が出ず。復活のきっかけをつかむために挑んだダートが、吉と出た。 「血統的にダートは大丈夫だと思っていたし、56キロのハンデで走れたのも良かった」と河内調教師。父は芝、ダート含めGI6勝を挙げたアグネスデジタルで、その血がダートでも騒いだのだろう。再び大舞台でスポットライトを浴びる可能性が膨らむ勝利となった。(瀬戸総)