4番人気で
三浦皇成(33)=美・鹿戸=騎乗の
ウインカーネリアンが、果敢にハナを奪って押し切り。昨年のサマーマイル王が
関屋記念に続く重賞2勝目を手に入れた。今後は登録したドバイのゴドルフィンマイル(3月25日、メイダン、GⅡ、ダ1600メートル)なども視野に入れていく。2着に2番人気
ナミュール、3着6番人気
プレサージュリフトで、1番人気
ジャスティンカフェは4着だった。
◇
サマーマイル王者が意地と成長を見せつけた。
マイルCS12着からの巻き返しに燃える
ウインカーネリアンが、逃げ切って
関屋記念以来の重賞2勝目。抜群の二の脚で先手を奪うと、直線は外から追い上げるライバルたちにかわさせなかった。
「この馬にはたくさんの経験をさせていただいて、今の僕があると思っているので、結果で応えられてうれしいです」
晴れやかな表情で馬上から相棒の首に抱きついてたたえた三浦騎手が、喜びをかみしめた。
もともとゲートに課題があったが、前走のゲート内で立ち上がり、発走調教再審査の処分。三浦騎手を含めた〝チーム鹿戸〟が一丸となって試行錯誤を重ね、中間はゲート練習にかなりの時間を費やし、秘策としてパシファイアーを着用。その効果は十分だった。
「とにかくカーネリアンの競馬をと思って強気に乗りました。去年、果たせなかったGⅠの舞台をモノにできるように、僕自身ももっともっと高めて頑張っていきたい」
こう力強く締めくくった鞍上を、鹿戸調教師は「ゲートだけが心配だったけど、付きっきりでやってくれたし、きょうはジョッキーのおかげ。能力とジョッキーの判断がうまくいってくれた」と絶賛。「ドバイにも登録したし、オーナーと相談します」と、さらなる飛躍を誓った。春も〝チーム鹿戸〟の挑戦から目が離せない。