ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は京成杯オータムハンデキャップ・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の中山芝のレース結果、近年の京成杯オータムハンデの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
今週は水曜日から金曜日にかけて、15ミリの雨量を記録。土曜日も雨がパラつく時間帯があった。だが、馬場に深刻なダメージを及ぼすことはなく、芝コースは終日良馬場(JRA発表)での開催。芝ならびに路盤の状態は上々で、経済コースを上手に立ち回った馬の奮闘が目を引いた。
3回中山開催終了後、3コーナー(内側主体)から4コーナー(ほぼ全体)を中心に大面積の芝を張り替えたうえに、秋競馬が始まるまでのインターバルも十分。ここ最近の天候不順を受けながらも、土曜日朝のクッション値は10.3(JRA発表)と、やや硬めの水準になっている。時計が出やすい仕上がりとみていいだろう。
事実、10R・汐留特別(2勝クラス・芝1200m)は勝ち時計こそ1分7秒9に過ぎないが、1~5着馬の上がり3ハロンはいずれも33秒台。11R・紫苑S(3歳牝馬限定G3・芝2000m)の決着タイムは1分58秒2で、コースレコードとは0秒4差。オール野芝の開幕週らしい高速仕様になっている。
日曜日の天気は不安定。雨が降って馬場の含水率が高くなれば、上がりを要する分だけ外差しの優位性が増す可能性もある。とはいえ、スタンド前の直線が追い風気味だったにもかかわらず、土曜日の芝競走における勝ち馬の4角通過順位はすべて5番手以内。状況が変わったとしても、外枠(7~8枠)の差し・追い込みタイプは狙いづらい。
従って土曜日に引き続き、道中で内めをうまく立ち回った馬が有利という捉え方がベター。待機勢を狙うのであれば、内め追走から馬群を上手に捌けそうなタイプとなろう。枠順については、内~中(1~5枠あたり)に軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
血統面に関しては、過去5年の京成杯オータムハンデを振り返ると、トニービンやディープインパクトの血を引く馬の活躍が目立ち、毎年のように上位を賑わせている。該当する馬には相応の評価が必要だ。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(1~5枠あたり)の要点をともに満たしているのは、②カテドラル、⑦マルターズディオサ、⑨コントラチェック。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
②カテドラル ⑦マルターズディオサ ⑨コントラチェック