藤沢雄二さんの競馬日記

佐賀のエリアプロとしてJBCレディスクラシックを展望する

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佐賀のエリアプロとして、僭越ながらJBC3競走の展望をいたします。

まずは今年は佐賀競馬場の1860mが舞台のレディスクラシック。
佐賀には1750m、1800mと向正面発走のコースがあるのですが、このレースの為に1860mという設定の舞台ができました。
それはなぜか?

「JRAとの交流競走はスタートから最初のコーナーまで200m以上必要」という決まりがあるからです。
なので、距離に関しては実質1800mだと考えていいと思います。
“60m”に関しては、その決まりを満たすためとゲート退避のスペースの兼ね合いでそうなったぐらいの話なんじゃないでしょうか。

今年のレディスクラシックの一番のポイントは
「コーナー6回の競馬になる」ということだと思います。
まあダート1800mのレースって、だいたいコーナー4回の一周競馬でしょ。
それがコーナーを6回通るので距離適性も大事だとは思いますが、
小回りでの立ち回りができるかどうかの方が個人的には重要だと思っています。

あと距離適性に関してでも、地方競馬の場合だと
「1400mで先行できてそれなりの時計で走れる馬であれば、血統的に短距離寄りでも距離はこなせる」と考えています。
というのも、JRAのようにハロン12秒(時には11秒台)のラップが刻まれると適性がモロに出ますけど
地方競馬の場合だとハロン14秒台とかはまあまあありますからね。
さすがにJRA交流だと道中の流れも速くなることはあるので、適性に左右されることはありますけど
地方馬同士であればそこまで神経質にならなくてもいいかと思います。

それでは出走馬を1頭ずつ見ていきます。
①ドライゼ
地方移籍2戦目のブリーダーズゴールドCでは上手く立ち回って3着に。
交流重賞で馬券対象になる力があることは示したものの、連対圏突入までは…という内容でもあったので
ここも上手くコトが運んで3着までかとは思います。
3連系の3列目を検討する価値はあるでしょうし、検討するくらいならオッズ的には拾った方がよさそうですが。

②コスモポポラリタ
おそらくこのレースを目標に大井から佐賀に移籍。
転入2戦は1750mで2勝とコーナー6回の競馬に対応できている点は好材料。
大井A2からの転入で交流重賞レベルでの地力は?というのはありますけど、
転入初戦で「大井A2から佐賀に移籍して、既に佐賀の重賞を勝っていたアエノブライアンを負かした」のは評価していいです。
正直、3着に食い込めれば上出来かとは思いますが、こちらも3連系の馬券では一考の余地はあります。

③ライオットガール
一連の牝馬交流重賞路線の結果を見るとJRA勢の中では幾分劣勢ではあります。
ただ4走前に、園田1870mという中途販売な距離かつコーナー6回の兵庫女王杯を勝っている点は評価できます。
成績的にも【6-0-2-9】と2着がないので、ハマればアタマまであっていい。

④テンカジョウ
5戦4勝とまだ底を見せていない3歳牝馬。
血統的にも厩舎、鞍上と地味な存在なので3戦目までは人気がなかったですが、
ここ2走はそれなりの評価に応えています。

まあ勢いは認めた上で、上位人気になるから粗探しをしたいのですけど
正直、前走のマリーンCは展開が何より味方したのは否めません。
あとレーススタイルが直線勝負で固まりつつあるので、
果たして今回、4角先頭という競馬ができるのか?という疑念はあります。
無視はできないけど、不発のシーンの方がありそうな気はします。

⑤リネンファッション
3、4走前にコーナー6回の競馬で3着はあるものの
JRAオープンから南関東経由で佐賀に転入してきて8戦未勝利の7歳馬なので大望は酷な感じです。

⑥キャリックアリード
名古屋の秋桜賞では、金沢のハクサンアマゾネス以下を一蹴して地方馬同士では格が違うことを証明。
交流重賞でもエンプレス杯3着、スパーキングレディーC2着と力は通用。
ただ園田の兵庫女王杯が4着だったのを見ると長距離輸送がどうか?というのはありそうです。
でも「地方馬」と舐めてかかると痛い目に遭いそう。
そういう意味ではオッズ的に妙味のある1頭だとは思います。

⑦グランブリッジ
1番人気の佐賀記念で4着に負けているので、佐賀のコース適性は?と思うでしょうが、
牡馬相手だったのを思うと悲観しなくてもいいでしょう。
むしろコース経験があることをポジティブに捉えたい。

私が拘っている「コーナー6回」の競馬への経験値も高いので相対的に優位な立場にあるのではないでしょうか。

頭鉄板とまでは言いませんが、中心はこの馬と考えていいのではないでしょうか。

⑧ミヤノウッドリー
佐賀生え抜きで12勝を挙げているものの、JRA勢とは初対戦で大舞台での経験の浅さは否めません。
先行力はあるので、見せ場を作れたら…。

⑨アイコンテーラー
JBCレディスクラシックの連覇が懸かる一戦ですが、昨年の当レース以降勝ち星がない上に
直近3戦でグランブリッジの後塵を拝しているので、その辺は分が悪そうですね。
でも他馬に対してはアドバンテージは残っていそう。
ここも大きくは崩れないでしょうが、
勝ち切れるかどうかは、とにもかくにもグランブリッジとの相性ひとつのような気がします。


⑩アンティキティラ
上半期のグランダムジャパンの覇者も、エンプレス杯10着、レディスプレリュード7着とJRA勢相手では歯が立たないのは否めません。
見せ場があれば…が正直なところ。


⑪アンモシエラ
前走のマリーンCではアンデスビエントとやり合って失速の4着。
今回は前走のようなことにはならないでしょうし、
控えても競馬はできるので番手戦を選択する可能性もありそうです。
ただね、戦歴を見ると着順こそ悪くないものの
京浜盃ではサントノーレにちぎられて、東京ダービー組が同舞台のJDCで別路線組にやられたのを考えると
地力とオッズが釣り合わないかと思います。
これはテンカジョウにも言えますけど、ダートの重賞で3歳馬が古馬と勝ち負けをするのはハードルが高いんです。
なので、印については察してくださいw

出走馬については以上です。

そしてJBCレディスクラシックの予想は↓
https://nar.umanity.jp/coliseum/coliseum_view.php?race_id=2024110432140309&user_id=c218baf74d

3本勝負の1本目を当てて、残りのレースでさらにドンと行けますように。

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