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京都金杯の追い切りが3日、栗東トレセンで行われた。昨年秋のマイルCS4着のカツジは、CWコースで確かな伸びを披露。テンションが上がりやすい面を考慮した調整で、昨春のニュージーランドT以来の重賞2勝目を狙う。
年が明けても“最強世代”が主役だ。気温2度の寒風の中、明け4歳のカツジが、V発進に向けて好気配をアピール。担当の土屋助手は納得の表情で切り出した。
「いつも通り、攻め馬は動くね。12月31日にジョッキー(松山騎手)が乗ってしっかりやっているから、オーバーワークにならないようにした」
朝一番のCWコース。かなりゆっくりしたペースでスタートした。スムーズなコーナリングで直線へ。ラスト1ハロンを過ぎて一気にスピードアップし、シャープに伸びてフィニッシュした。5ハロン73秒1-12秒3と全体時計はかなり抑えめながら、昨年12月31日にCWコースで行った6ハロン82秒4-11秒8が実質の本追い切り。正月の変則日程を考慮した調整で、仕上がりに不安はない。
昨秋のマイルCSでは、16番人気ながら0秒2差の4着と健闘。外枠の〔8〕枠(16)番から外を回ってメンバー最速の末脚で猛然と追い込んだ。「その前の2走(NHKマイルC8着、毎日王冠12着)はイレ込みが敗因だった。落ち着いていればあれくらいは走れる」と土屋助手は振り返る。
昨秋は、同世代の3歳馬が古馬混合GI5連勝。アーモンドアイがジャパンC、ブラストワンピースが有馬記念を制するなど、明け4歳は“最強世代”の呼び声も。その世代の重賞ウイナーとして、GIIニュージーランドTに続く、2つ目のタイトルを狙っている。
「デビュー時から高いレベルにあって、開花してもらわないと困る。前走がまぐれだったといわれないようにね」と土屋助手は力を込める。
2019年も、世代の勢力図は変わらない。カツジが金杯を掲げる。(川端亮平)
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