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【根岸S】一気の末脚!サクラエール府中で満開

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 府中の杜に寒桜が乱れ咲く。サクラエールが“内弁慶”を克服して満開宣言だ。

 昨夏に1000万下→準OPを連勝すると、OP特別でも連続2着に好走と上昇一途だ。特に前走のファイナルSは、内から抜け出したタールタンを外から一完歩ごとに追い詰め、クビ差まで迫ったところでゴール。負けて強しの印象を強烈に残した。

 「去年あたりから心身とも成長して、安定感が出てきましたね」と、羽月調教師は目を細める。9走連続して上がり3F3位以内をマークしており、東京の長い直線は脚質的にうってつけだ。

 最終追いの27日にはCWコースで6F81秒0、ラスト1F12秒6の好時計をマーク。併せた僚馬を豪快に3馬身ちぎり捨てた。「楽に前を捕まえられたし、時計も良かった。素晴らしい動きでしたね」と、自ら手綱を取ったトレーナーは絶賛の嵐だ。

 重賞初Vへ、カギとなるのは敵よりもむしろ己との戦い。関東への長距離輸送では、中山(14年フジテレビ賞スプリングS11着)、東京(同年相模湖特別9着)と結果を残せていないのだ。

 「馬房で寂しがって一晩中鳴いていてね。カイ食いも落ちてしまったんです」と、苦しかった内情を明かす。

 しかし、それも2年前の話。キャリアを積んで肉体的にも精神的にも大人になった。もちろん、それでも平常心を欠く恐れはわずかにあるが、そこは念には念を入れての“心のケア”対策を敷いている。調教でもパートナーを務めたサンライズウェイを帯同馬として用意したのは、気心の知れた僚馬が一緒なら寂しくはないだろうというものだ。

 「東京の長い直線は本来合うはずだし、1400メートルはベスト。今のデキでどれけやれるか楽しみです」と指揮官。コンビ【3・0・1・2】と実績を残す主戦の池添騎手に替わるもプラスで、今度は頭まで突き抜ける。

 “究極の3連単”はサクラを1着に固定。ダート7Fでは【4・4・2・3】でオール掲示板キープのタガノトネールを2・3着に置いた12点で勝負する。(夕刊フジ

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