まだウマニティ会員ではない方へ
会員登録(無料)するだけで、予想的中に役立つさまざまなサービスを無料で利用できます。
収支100万円超えの猛者がズラリ
全国トップ予想家たちの予想閲覧
予想に必携の高精度スピード指数
「U指数」を重賞で全頭公開
勝率40%超えを誇る堅軸候補
「凄馬」をメールでお知らせ
TVでも紹介!設定は10万通り以上
あなただけの予想ロボが作れる
この他にも20以上のサービスを無料で提供!
笑いあり、涙ありのラストデーだ。田中勝春騎手(52歳)=美浦・フリー=が、28日の中山12R(ブランデーロック14着)を最後に騎手を引退した。この日は1、2Rを連勝。最終レース終了後に行われた引退式では〝カッチー節〟全開で笑いを誘ったが、最後は感極まって号泣した。来年1月1日からは調教師として、新たな生活をスタートさせる。
◇
35年にわたる騎手人生の集大成となるJRA通算2万657戦目。最後の騎乗となったブランデーロックは14着で有終の美を飾ることはできなかった。それでも、引き揚げてきた田中勝騎手の表情はいつも通りにこやかで晴れやか。そして、ファンから祝福の拍手で迎えられた。
「きょうは全然ハミを取ってくれなかった。乗りながら途中で笑っちゃうほどだった」
最後にこんなコメントをするのは、いかにもカッチーらしい。午前中は1R(スピードパンサー)、2R(マッスルバック)と連勝。「本当にきょう限りで引退するのか?」と思わせるほどの鮮やかな手綱さばきでファンをうならせた。
北海道三石町(現・新ひだか町)の牧場育ち。地元の草競馬で活躍して〝三石の神童〟と呼ばれた少年は、プロになってJRAで1812もの勝ち星を積み重ねた。
レース後にパドックで行われた引退式には、松山千春の『大空と大地の中で』が流れるなか、約2500人のファンが集結。武豊、柴田善の先輩騎手をはじめ、カッチーを慕う後輩も青い〝勝春Tシャツ〟を着用して参加した。
「こういうの苦手なんだよね。寒い中、大勢の人が集まってくれてありがとうございます。昭和46年2月25日に三石で生まれて、少年時代は牧場の人に育てられ、騎手になるとファンや厩舎の人に『あーだ、こーだ』と言われて育ち、社会人としては馬主やマスコミに育てられました。立派に育ったわけじゃないけど、いい感じに育ったと思います」とカッチー節全開で場を和ませた。
式の最後に後輩たちから胴上げされ5回宙に舞った。ファンへの最後のあいさつのため、手を挙げてゆっくりとパドックを1周。その目にはキラリと涙が光り、柴田善騎手と抱擁すると思いが一気に爆発して号泣した。
1月1日からは調教師に立場を変え、新たな仕事がスタート。まずは美浦・宗像厩舎で技術調教師として、馬づくりに取り組んでいく。
「みなさんに喜んでもらえるような馬を育てていきたいと思うので、頑張っていきたいです」
どんな素晴らしい馬を育てるのか、今から楽しみでならない。(片岡良典)
■田中勝春(たなか・かつはる) 1971(昭和46)年2月25日生まれ、52歳。北海道出身。1989年3月に騎手デビュー。90年京王杯AH(オラトリオ)で重賞初勝利。92年安田記念(ヤマニンゼファー)でGⅠ初勝利。2004年にJRA通算1000勝を達成するなどトップジョッキーとして活躍し、JRA賞の優秀騎手賞、フェアプレー賞をそれぞれ2回受賞。JRA通算2万657戦1812勝(うち重賞はGⅠ・2勝を含む51勝)。
コメント投稿
コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。レース情報
最新注目競走馬
総賞金ランキング |
|