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これぞ頼もし正常進化の形。4歳初戦に臨むウインマーベルが、昨秋とはひと味違う大人の走りを披露した。
最低気温が氷点下4度とこちらも寒さがつのる美浦トレセン。入念な角馬場周回後、Wコースで加速したが、先導役をつとめる外エヴァーガーデン(OP)との差は残り5ハロン地点で1秒以上あった。格下との併せ馬であおられる場面も多かった昨年では、考えられない大きなビハインド。しかし力強い脚取りで着実に差を縮めると、ラスト1ハロン12秒0(5ハロン69秒5)のシャープな伸び脚できっちりと併入した。
「先週までで馬はもうできているのできょうは疲れを残さない程度に。馬場が重そうでしたが、しまいもしっかり反応していい動きでした」
納得のアクションにうなずく深山調教師。トレーナーが強調するのも古馬になってのメンタル面の変化で、「以前は調教で気持ちのズブさがあった馬ですけど、先週の併せ馬では抜け出してからもしっかり集中できていた。以前と違う前向きさが出てきたのはいい成長だと思います」と気力の充実に胸を張る。
スプリンターズSでクビ差2着と、頂点に手が届きかけた昨秋を上回る心技体のバランス。今年からの斤量規定の見直しを受けた59キロの厳しいトップハンデを「最近の実績を考えたら仕方ない。初めてということで未知数ではあるけど、普段も体重の軽い調教助手が乗っているわけでもないですし、こなしてくれると思います。このハンデでも本番(高松宮記念)に弾みをつけられる競馬をしたい」と真正面から受け止めるのも、こうした成長への手応えからだろう。
中京芝1200メートルは昨年の葵Sを57キロで快勝しているコース。最高のシチュエーションで行われる頂上決戦へ向け、同じ舞台の前哨戦を落とすつもりはない。(内海裕介)
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