12月3日の阪神11Rで行われた第73回
チャレンジカップ(3歳以上オープン、別定、GⅢ、芝2000メートル、14頭立て、1着賞金=4100万円)は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気
ソーヴァリアント(牡4歳、美浦・
大竹正博厩舎)が道中4番手追走から、勝負どころで一気に前との差を詰め、直線ではあっさりと抜け出して1馬身3/4差の完勝。1970・71年ケイサンタ、2009・10年の
キャプテントゥーレ以来となる同レース連覇を達成した。タイムは1分57秒5(良)。
2着には内でロスなくレースを進めた紅一点の
ルビーカサブランカ(4番人気)、さらにクビ差遅れた3着に
エヒト(8番人気)が入った。
◆クリストフ・ルメール騎手(1着
ソーヴァリアント)「前走はちょっと馬に問題があっていい競馬ができませんでしたが、きょうは本当の
ソーヴァリアントが見られました。ペースがとても速かったので、最後はちょっと疲れましたが、休み明けでいい競馬をしてくれました。GⅠレベルに行けると思います」
◆
大竹正博調教師(同)「去年は頭数が少なくてスローペースの2番手からでしたが、今年は飛ばす馬がいる中でポジション取りは理想とするところでした。自分のペースを守って走れました。終わってみればすごい時計でしたね。前走もすごく状態は良かったので、今回も同じくらい良かったです。少しパドックでうるさい部分を見せていましたが、総じて調教でのオフの部分が多くなっていて、精神面がかなり成長しています。幸い、速い時計で走ってきても、写真を撮るときには息も整っていました。(適性は)2000メートルか、もう少し長いところまでかなと思います。まずは状態を確認して、そこからどこに向かうかですね」
チャレンジCを勝った
ソーヴァリアントは、父
オルフェーヴル、母
ソーマジック、母の父
シンボリクリスエスという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。通算成績は11戦5勝。重賞は21年
チャレンジC(GⅢ)に次いで2勝目。
チャレンジCは
大竹正博調教師は21年
ソーヴァリアントに次いで2勝目、C・ルメール騎手は19年
ロードマイウェイ、21年
ソーヴァリアントに次いで3勝目。