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天皇賞(春) G1

日程:2020年5月3日()15:40 京都/芝3200m

天皇賞(春)データ分析

コース図京都芝3200m

国内G1のなかでも、長い歴史と伝統を誇る天皇賞(春)。2008年以降の連対馬の前走着順を検証すると、24頭中19頭が前走3着以内。好調馬がそのまま結果を残す傾向の強いレースである。ちなみに、例外5頭のうち4頭は前年の覇者(2頭)、2着馬、3着馬。相応の実績&適性がないと、勝ち負けに持ち込むことは難しい。前走のレース別では、大阪杯、日経賞、阪神大賞典の三つ巴。3着以内馬36頭中、実に28頭を占めている。なかでも、これら3重賞の連対馬に絞ると好走率がグンと上昇するので、軸馬はココから選ぶようにしたい。舞台となる京都3200mは外回りコースを1周半する形態。最初のホームストレッチで、いかに折り合いをつけられるかが勝負に大きくかかわってくる。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
2000年以降、1番人気の複勝率は45%と頼りない成績。2017年にキタサンブラックが優勝、2018年にシュヴァルグランが2着連対、2019年にフィエールマンが優勝と、近年は活躍が目立つものの、それ以前の馬券絡みとなると2008年3着のアサクサキングスまで遡らなければならない。2009~2016年の間は8年連続で4着以下に沈んでいるように、過度の信頼は禁物だ。ただし、2~3番人気が1番人気の不振をカバーするハイレベルの成績を残しており、決して人気サイドが弱いわけではない点は覚えておきたい。人気薄については、中穴から大穴までまんべんなく来ている印象。とりわけ目立つのは10番人気以下の強さで、勝ち馬4頭を含む11頭が馬券に絡み、単勝&複勝回収率は100%を超えている。軸馬に悩むようであれば、フルスイングのホームラン狙いもアリだ。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 5-1-3-11 25.0% 30.0% 45.0% 49.0% 54.0%
2番人気 7-2-4-7 35.0% 45.0% 65.0% 173.0% 127.0%
3番人気 1-7-1-11 5.0% 40.0% 45.0% 29.0% 118.0%
4番人気 1-4-3-12 5.0% 25.0% 40.0% 57.5% 108.0%
5番人気 0-0-3-17 0.0% 0.0% 15.0% 0.0% 66.0%
6~9番人気 2-3-3-72 2.5% 6.3% 10.0% 41.3% 61.6%
10番人気以下 4-3-3-136 2.7% 4.8% 6.8% 213.8% 114.6%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 2-0-0-3 40.0% 40.0% 40.0% 56.0% 42.0%
2.0~2.9倍 4-0-3-2 44.4% 44.4% 77.8% 110.0% 91.1%
3.0~4.9倍 3-4-3-10 15.0% 35.0% 50.0% 68.0% 78.5%
5.0~7.9倍 4-5-2-14 16.0% 36.0% 44.0% 95.6% 106.8%
8.0~14.9倍 1-6-6-33 2.2% 15.2% 28.3% 25.0% 98.0%
15.0~19.9倍 2-1-0-10 15.4% 23.1% 23.1% 253.8% 103.1%
20.0~49.9倍 2-3-3-57 3.1% 7.7% 12.3% 125.5% 125.5%
50.0倍以上 2-1-3-137 1.4% 2.1% 4.2% 161.3% 82.8%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 15,960円 220円 2,202円
複勝 3,720円 110円 633円
枠連 6,650円 690円 2,314円
馬連 61,570円 1,030円 10,604円
ワイド 19,880円 140円 3,787円
馬単 208,630円 1,430円 28,542円
3連複 208,890円 610円 50,082円
3連単 1,452,520円 3,780円 342,060円

【脚質】
広々とした外回りコースを1周半。高低差の大きい坂を2回クリアし、最後の直線距離もたっぷりある形態で、さぞかし差しが決まると思いきや、脚質別成績を見ると完全に「逃げ・先行有利」。2008年以降、4角10番手以下から勝利した馬は2018年のレインボーライン(4角11番手)しかおらず、2着連対も1頭のみ。イメージよりも「前が止まりそうで止まらない」ということは、強く意識しておくべきだ。一方で、上がり3ハロン2位以内馬が【5.7.3.13】の好パフォーマンスを見せているように、相応の決め脚は要求される。しかし、その脚を後方から使ったのでは2~3着が精一杯。最悪でも中団に取りついていないと、1着突き抜けまでは難しい。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 3-0-1-21 12.0% 12.0% 16.0% 940.4% 250.8%
先行 9-12-9-46 11.8% 27.6% 39.5% 94.2% 202.0%
差し 8-8-10-108 6.0% 11.9% 19.4% 74.8% 70.9%
追込 0-0-0-91 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

【枠順】
枠順については「内枠有利」がこのレースの基本。春の京都開催が開幕して間もない時期であることに加え、エアレーションなどの影響で「枠順は特に関係ない」という考え方もあるかも知れないが、それでも内優勢の結果になるのが天皇賞(春)である。枠順別成績を見ればわかるように、内枠(1~3枠)と外枠(6~8枠)を比較すると、回収率にはなんとダブルスコア以上の大差がついている。内枠というだけで人気になりやすいデメリットこそあるが、それを踏まえても内の馬から入るべきだろう。面白いのは、最も複勝回収率が悪いのが中枠(4~5枠)であるという点。つまり、中枠に入った典型的な人気先行タイプがまったく結果を残せていないということである。内枠などのプラス要素のない人気馬は、過大評価しないほうがいい。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 6-1-2-26 17.1% 20.0% 25.7% 668.9% 211.7%
2枠 1-3-2-29 2.9% 11.4% 17.1% 6.3% 148.3%
3枠 3-1-1-31 8.3% 11.1% 13.9% 226.9% 113.3%
4枠 3-0-3-31 8.1% 8.1% 16.2% 41.9% 41.1%
5枠 2-3-1-33 5.1% 12.8% 15.4% 94.4% 44.9%
6枠 3-4-5-28 7.5% 17.5% 30.0% 70.0% 80.5%
7枠 1-3-2-44 2.0% 8.0% 12.0% 5.6% 65.6%
8枠 1-5-4-44 1.9% 11.1% 18.5% 10.7% 86.5%

【血統】
近年は、ステイゴールドとハーツクライの両種牡馬の活躍が顕著。2008年以降、前者は2013~2015年の3連勝を含む3着以内馬5頭(計6回)を輩出。後者は未勝利ながら4頭(計8回)が複勝圏入りを果たしている。加えて、2014年からは5年連続2着連対馬を輩出するなど、安定度という点では後者が前者を大きく上回っている。そして、トニービン内包馬が強いのも天皇賞(春)の大きな特徴だ。2008年以降、3着以内に12回も食い込んでいるうえに、2012年14番人気1着のビートブラック、2015年10番人気3着→2016年13番人気2着のカレンミロティックと、都合3回の2桁人気の激走劇を演出。さらに、馬単20万馬券、3連単145万馬券の大波乱となった2012年には1~3着独占のみならず、「掲示板独占」も成し遂げているのだから、舞台適性の高さはケタ違い。条件を満たす馬は人気の有無を問わず、徹底マークが必要だ。

◆同コース種牡馬別成績(京都競馬場/芝/3200m/過去5年)集計期間:2014/04/29~2019/04/29

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ステイゴールド 3-0-1-6 30.0% 30.0% 40.0% 221.0% 139.0%
2 ブラックタイド 2-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 335.0% 140.0%
3 ディープインパクト 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8% 17.5% 36.3%
4 ハーツクライ 0-5-2-12 0.0% 26.3% 36.8% 0.0% 178.4%
5 ディープスカイ 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3% 0.0% 80.0%
6 マーベラスサンデー 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 735.0%
7 キングカメハメハ 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
8 アドマイヤドン 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
9 マンハッタンカフェ 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
10 シンボリクリスエス 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

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