蒼馬久一郎
第11回東京ジャンプS(13日、東京9R、J・GIII、障害3歳上オープン、別定、芝3300メートル、1着本賞金3300万円=出走14頭)西谷誠騎乗の2番人気エイシンボストンが好位追走から最終障害飛越後に満を持して抜け出し、外から迫るオープンガーデンに1馬身3/4差をつけて入障9戦目で初の重賞勝ち。タイム3分37秒4(良)。1番人気スズカスペンサーは見せ場なく11着に大敗した。 ジャンプ界に新星が登場した。4番手追走から抜群の手応えで最終障害をクリアしたエイシンボストンが、外から迫るオープンガーデンの追撃を振り切って障害9戦目で待望のタイトルを獲得した。「道中は先行馬を見る形で進んだ。抜け出してからフワッとしてまだ遊ぶだけの余力があった。3走前の阪神で落馬したにもかかわらず、オーナー(平井豊光氏)には今回乗せて頂いたことに感謝します。それに元瀬戸口厩舎(西谷も所属)の馬で勝てたのも嬉しい」と障害重賞10勝目をマークした西谷は喜びを爆発させた。落馬は1度あるが、元来は安定した飛越が持ち味のエイシンボストン。次走は未定ながらも、今夏の重賞戦線を賑わせてくれる存在となるに違いない。(片岡良典)