マカロニスタンダーズ
きいいろ
岡村信将
ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はサンケイスポーツ賞フローラステークス・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の東京芝のレース結果、近年のフローラSの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 前週の土曜日から日曜日にかけて48.5ミリの降雨を記録した。だが、その後は天候に恵まれ、月曜日に芝刈りを実施、水曜日以降は連日散水を施している。つまり、芝の生育状況ならびに路盤の状態が良好であるということだ。 8R・新緑賞(3歳1勝クラス・芝2300m)はコースレコードで決着し、10R・晩春S(4歳以上3勝クラス・芝1400m)の勝ちタイムはコースレコードと0秒4差の1分19秒8。速い時計が出やすい舞台設定となっている。 ただし、必ずしも内・前有利というわけではない。芝競走における勝ち馬の4角通過順位は5、1、1、14、12番手。経済コースを回った先行勢が活躍する一方、隊列の中~外めからスムーズに進出した待機勢の奮闘も目につく。 その点を踏まえると、枠順および脚質的な有利不利の少ない馬場とみるべき。いずれにしても高速馬場に適した能力を備えていることが肝要。速い上がりに対応できる瞬発力も欠かせない。 日曜日午後からの降水確率は10%(tenki.jp(日本気象協会):7時現在)。雨の影響がなく含水率の低下が進めば、内・先行の優位性が多少増す可能性はある。とはいえ、一気に状況が様変わりするとも思えない。従って、無理なく加速可能な位置を確保できそうな馬を上手に狙いたいところだ。 血統的には土曜日の芝競走5クラを検証すると、父にロベルト系種牡馬を配する馬が2勝を含む3着以内5頭と好調。ディープインパクトの血を引く馬も1勝を含む3着以内7頭と堅実に走っている。 また、近年のフローラSの1~3着馬を振り返ると、現役時に2400m以上のG1勝利経験があるサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が堅調。ほか、父キングマンボ系や父ロベルト系、ハービンジャー産駒の健闘も目を引く。 土曜日開催および近年のフローラSの傾向をまとめると、父ロベルト系とディープインパクトの血を引く馬が優位とみるのが効率的か。そのなかでも近年の当レースで活躍顕著な、前走を0秒1以上のタイム差で勝ち上がった馬を重視したい。 今年の出走メンバーで要点を満たしているのは、⑧オヌール、⑬ジェニーアムレット、⑯アンフィニドール。よって当欄では、この3頭を注目株として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 オヌール ジェニーアムレット アンフィニドール