《本紙の狙い》
エイシンフラッシュを本命に推す。芝2000メートルは2戦2勝。距離適性は抜群で、キャリアの浅いメンバーが相手なので、経験値の高さも大きな
アドバンテージだ。僅差勝ちだったが、エリカ賞の内容もいい。2着の
ブルーミングアレーは2歳女王の
アパパネと好勝負を演じた素質馬。それをねじふせて勝ったのだから、能力の高さは推して知るべしだろう。前走後はこのレースを目標に乗り込まれ、好調教を連発。仕上がりは申し分ない。力強いレースぶりでチャンスをつかみ、クラシック出走を確実にする。レベルの高かった東スポ杯で3着に好走した
レッドスパークルが相手の筆頭。
アドマイヤテンクウは距離延びて良さが出てきた。
★最新ナマ情報
東スポ杯2歳S3着の(1)
レッドスパークルは、午後4時5分に中山競馬場入りした。輸送の疲れも見られず、いい状態でレースに臨めそうだ。中間も「長めの距離は合うはず。2カ月ほど間隔は開いたが、入念に乗り込んできた」との藤岡健調教師の言葉通り、13日に栗東CWでビッシリ追われて6ハロン84秒3、3ハロン38秒4-12秒1を計時するなど準備万端。「今回は中山の対応を見るが、いずれは大きいところを取らせたい」と、トレーナーは素質の高さに惚れ込んでいる。
豪快な追い込みで未勝利戦をレコードVの(3)フーガフューグは、開門直後の午前4時に坂路を1本駆け上がって息を整えた。「間隔を開けた分、元気一杯ですね。後ろからのんびり行くので枠は特に問題ないし、あとは終いの脚を生かすだけです。いい雰囲気で、楽しみですね」と阿部調教師はニッコリ。紅一点だが、坂のあるコースと2000メートルを経験している点は強みだ。
ラジオNIKKEI杯2歳S5着(4)
アドマイヤテンクウは、午後3時35分に中山競馬場に到着。初の長距離輸送だったが、体調面に不安はなさそうだ。松田博調教師は「調教では相手なりにしか動かないが、前走後も順調に乗り込んできた」と好仕上がりをアピール。「本当に良くなるのはまだまだ先の話だが、頭数が少ないのはいいね。終いが生きる流れなら」とトレーナー。前走よりも相手弱化でタイトル獲得の期待は十分持てる。
(7)ブルーグラスは、角馬場で脚を慣らしてから南Aコースを軽く1周。さらにWコースに向かいキャンターで1周と入念な調整。弾むようなフットワークでデキの良さが見てとれた。「まだ体に緩いところがあるんだけどね。1度使ってヤル気が出てきたし、きょうの動きも良かったよ。距離が延びるのも大歓迎。ゲートが遅い面がどうかだが、3番手辺りをスムーズに追走できれば面白いね」。キャリア1戦だが、森厩務員は好走を願っている。
(9)タイムチェイサーは午前4時に坂路を1本、ゆったりしたフォームで軽く流した。14日には南Wで古馬2頭を相手に熱のこもった併せ馬を消化。直線一杯に追われ、5ハロン70秒4、終い1ハロン12秒8の好タイムをマーク、中間の動きも絶好だ。「追い切った後も雰囲気はいいですね。能力的にはここでも通用していいはず。時計面やキャリア1戦がどうかですが、仕上がりは万全ですね」と尾形調教助手はデキに太鼓判を押す。
土曜輸送の(13)
エイシンフラッシュは、昼過ぎに中山競馬場に到着した。メンバー唯一の芝2勝で、いずれも2000メートル。初の関東遠征だが、V候補の最右翼だ。「今は競馬を覚えさせている段階だが、着実にレースぶりが上達。能力があるのはわかっているので、まず無事に回ってきて、そしていいレースをしてくれれば」と藤原英調教師。14日には栗東CWコースでラスト1ハロン11秒7と切れ味にも磨きがかかっている。課題の折り合い面を克服すれば上位争いだ。