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マイルCSの「俺のチェックポイント」4日目は、大阪サンスポの新人・丸橋正宣記者がジャスティンカフェに注目。自己条件を戦っていたころからの課題だった前向きさの制御や、これまでのレースぶりにおける成長を探った。
◇
ジャスティンカフェには個人的な思い入れがある。まだサンスポに入社する前の今年3月に、阪神競馬場で観戦した小豆島特別を勝利したのがこの馬。そのときの鮮やかな末脚に目を奪われた。また、栗東トレセンで初めて取材したのもジャスティンカフェだった。
その初取材のエプソムC時に、安田翔調教師の口から何度も出たのが「我慢」という言葉。前向きさが強く、道中で脚をためることに苦労していた。今回は、夏を経て「我慢」ができるようになったのかに注目した。
小豆島特別を勝利したとき、騎乗した横山典騎手と「ギアを上げるときにもうひとつ待つ『間』が欲しい」と意見が一致したという。それを踏まえて、普段の調教は常に馬なり。追い切りの併せ馬でも、あえて馬の後ろを追走する形で「我慢」を教えてきた。11日の1週前追い切りも同様に消化し、トレーナーは「気持ちを抑えることがテーマ」と話していた。16日の最終追い切りも同じ形で「我慢」を利かせ、直線で素晴らしい伸びを披露した。
これまでの成果を安田翔調教師に問うと、「3勝クラス(湘南S)やエプソムCを経て、しっかりとレースで我慢することを覚えてくれた。前走(毎日王冠2着)もレースの間隔があきましたが、教えてきたことを忘れずに発揮できた。結果以上に収穫のあるレースだったと思います」と手応え十分。雨予報や舞台設定も「関係なく、自分の走りができるかどうか」と意に介さない。指揮官の口ぶりからも、努力が確実に実を結びつつあることがわかる。
キャリア12戦目で初のGⅠ挑戦。前走で先着を許したサリオスを含め、一気に相手は強くなるが、決め手はここでも通用するはず。トレーナーは「タフだとは思いますけど、そういう経験をさせてもいいと思います。今まで教えてきた『ためて脚を使う』ことを発揮できるのか。この馬のパフォーマンスが確立できる一戦にしたい」と力を込める。陣営の努力が大舞台で結実すると信じ、重い印を打ちたい。(丸橋正宣)
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