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フランスに外国から有力馬2頭が移籍し、話題になっている。一頭はオーストラリアの名牝ベリーエレガント(ニュージーランド産、国際年齢7歳、父ゼッド)。歴史的名牝ウィンクスなどで知られるC.ウォーラー厩舎に所属して通算38戦16勝、GⅠは昨年のメルボルンCなど実に11勝を挙げている。昨年も凱旋門賞参戦のプランがありながら長引くコロナ禍で断念したが、5月28日にシャンティイのF・グラファール厩舎に到着した。
凱旋門賞(10月2日、仏パリロンシャン、GⅠ、芝2400メートル)やブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(同15日、英アスコット、GⅠ、芝2390メートル)が大目標とみられるが、芝1400~3200メートルでGⅠを制している馬。ローテーションを含めて注目が集まる。
もう一頭は2月26日に行われた世界最高賞金レースのサウジCを制したエンブレムロード(米国産、牡4歳、父クオリティロード)。9戦全てダートで7勝し、サウジCでは3回目にして地元サウジアラビア調教馬として歴史的な初勝利を収めた。同馬主のサウジC4着馬メイキングミラクルズ(英国産、牡7、父ピヴォタル)も帯同し、すでにシャンティイのA&G.ボッティ厩舎に入厩している。
エンブレムロードはブリーダーズCクラシック(11月5日、米キーンランド、GⅠ、ダート2000メートル)が最大目標で、シャンティイの充実した環境でトレーニングを行うことが大きな目的ということだが、欧州での実戦の走りも興味深い。(在仏競馬記者)
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