勝利の女神
導師嵐山
ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は宝塚記念・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の阪神芝のレース結果、近年の宝塚記念の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 土曜日の阪神芝コースは、良馬場(JRA発表)でスタート。9R発走前から小雨がパラつき始め、強く降る時間帯もあったが、馬場状態を変更するほどの雨量ではなく、良発表のまま開催を終えた。 10R・水無月S(3勝クラス・芝1400m)の勝ちタイムは1分20秒0。この時季の阪神とすれば、速い水準に位置する。マーメイドSがレースレコード決着となった前週同様、全体時計が速くなりやすいコンディションだった。 ただし、土曜日の結果を振り返ると、必ずしも内・前有利というわけではなく、最後の直線で馬場の3分どころに進路を取る馬の伸びが増しつつある。内側主導の状態から、転換期を迎えようとしているのかもしれない。その点には注意が必要だろう。 芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は6、5、6、2、1、4番手。好位~先行勢が優位のように思えるが、2~3着には中団以降に位置した待機勢の食い込みも見られるうえ、上がり3ハロン最速馬(タイを含む)が【4.1.3.1】と勢力を強めている。ゆえに脚質的な偏りの少ない馬場と捉えたほうがいい。 日曜日開催中の降水確率は10%前後(26日8時の時点)。雨が降らず馬場の含水率低下が進めば、内枠勢や経済コースを通る馬の優位性が増す可能性はある。とはいえ、一気に状況が逆戻りするとも思えない。従って、無理なく加速可能な位置を確保できそうな馬を上手に狙いたいところだ。 枠順については判断するに悩ましいが、3分どころから中央寄りの伸びが増しつつあるという状況を踏まえると、真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。それゆえ、5~8枠に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。 血統的には過去5年の宝塚記念を参考にすると、父に非サンデーサイレンス系の種牡馬を持つ馬が優勢。とりわけ、母の父もサンデーサイレンス系でない馬は【4.3.1.7】と高確率で馬券に絡んでいる。該当馬は今年も要注目といえよう。 また、芝の重賞で勝利経験を有する6歳以下の馬が上位安定傾向にあるのも、近年における宝塚記念の大きな特徴。過去5年、2着連対圏入りを果たした日本調教馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。 今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑪パンサラッサ、⑫ウインマリリン、⑬アリーヴォ、⑭キングオブコージ。よって当欄では、これら4頭を注目株として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ⑪パンサラッサ ⑫ウインマリリン ⑬アリーヴォ ⑭キングオブコージ