とぅっけ
暴君アッキー
中京2歳S(OP)が20日、中京競馬場で8頭によって争われ、福永騎乗で1番人気のラインベックが差し切り勝ち。父ディープインパクト、母アパパネという超良血馬が無傷のV2を飾った。 父母合わせてGI12勝のラインベックが、力強く抜け出して完勝。名古屋のファンに輝かしい未来を予感させた。福永騎手が力強くうなずく。 「楽勝という感じではなかったですが、こういう(重たい)馬場を含めて、いい経験になったと思います」 笑みがなかったのは、それだけ先の大舞台を見据えているからこそだ。抜群のスタートを切りながら、スッと控えて4番手追走。「今後、距離を延ばすことを考えれば、ハナには行きたくなかった」。課題をクリアして直線に向くと、外が伸びづらい馬場にもかかわらず、堂々と差し切った。最後は2馬身差をつけて危なげない連勝だ。 これで2歳世代が3戦全勝の友道調教師は「しんどい競馬にはなったけど勝ってよかった」とホッとした様子。今後はひと息入れ、「1800、2000メートルと距離を延ばしていきます」とクラシック路線を見据えた。 昨年は僚馬アドマイヤマーズがこのレースで2勝目を挙げ、朝日杯FS、NHKマイルCとGI勝利につなげた。ともに三冠馬に輝いた両親や、偉大な厩舎の先輩に続いて、ラインベックが頂点を目指していく。 (山口大輝)