3日の新潟11Rで行われた第14回
アイビスサマーダッシュ(3歳上オープン、GIII、芝1000メートル、12頭立て=
シャイニーホークは競走除外、1着賞金=3800万円、サマースプリントシリーズ第3戦)は、
柴田善臣騎手騎乗の1番人気
セイコーライコウ(牡7歳、美浦・
鈴木康弘厩舎)がゴール前で差し切り、重賞初制覇を果たした。タイムは54秒3(良)。
春に圧勝した直線競馬の舞台適性はやはり本物だった。7歳馬
セイコーライコウが待望の重賞初V。5月の韋駄天Sに続く“千直”2連勝で、来春に定年を迎える
鈴木康弘調教師に15年ぶりの重賞をプレゼントした。
レース直前に
シャイニーホークが除外となり、12頭立てで行われた一戦。大外の
アンバルブライベンが出ムチを入れてダッシュ良く先頭に立つ。2番手は横一線で
フォーエバーマークや
フクノドリームなどが続き、人気の
セイコーライコウは7番手あたりの集団を追走した。レース終盤に差し掛かると
アンバルブライベンの脚いろが鈍り、
フォーエバーマークと
フクノドリームが並びかける。しかし、その後ろから満を持して仕掛けた
セイコーライコウが鋭い伸びを披露。ゴール前できっちりと抜け出して、人気に応えた。1/2馬身差の2着は5番人気の3歳牝馬
フクノドリーム。さらにクビ差の3着には3番人気の
アースソニックが入っている。
セイコーライコウは、父
クロフネ、母ファインセイコー、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道新ひだか町・明治牧場の生産馬で、竹國美枝子氏の所有馬。通算成績は24戦7勝。重賞初勝利。
鈴木康弘調教師、
柴田善臣騎手ともに
アイビスサマーダッシュ初勝利。
柴田善騎手は「やっぱり直線競馬は強いですね。前回の1000メートル(韋駄天S)を伊達に馬なりで勝っていないですよ。自信はありました。ゴール前は内外が離れていたので少しヒヤッとしましたが、それでも強いですね。内枠の不安? 全然ありました(笑)。
スプリンターズSは今後の状態が良ければ向かうことになると思うので、頑張ってほしいですね」と自信を持って臨んだ重賞を快勝して舌も滑らかだった。
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