霧
山口吉野
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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は天皇賞(秋)・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の東京芝のレース結果、近年の天皇賞(秋)の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 この中間は月曜日から火曜日にかけて、20.5ミリの雨量を記録したものの、その後は天気に恵まれ、土曜日の芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。土曜日朝におけるJRA測定のクッション値は9.2。前週土曜日の朝が8.8、同日曜日の朝が8.6だったので、硬めの方向に推移している。 加えて、A→Bコース変更週とあって芝の状態も良好。準メイン・紅葉S(3歳以上3勝クラス・芝1600m)の決着時計は1分32秒7。前年の天皇賞(秋)前日に同条件で行われたキタサンブラックメモリアルの勝ち時計が1分32秒8なので、当時とほぼ同レベルのマズマズ走りやすいコンディションだったものと推察される。 その一方、土曜日施行の芝競走6鞍における勝ち馬の4角通過順位は8、4、4、1、2、8番手。Bコース初週ながらも、前有利というわけではない。上がり3ハロン最速(タイを含む)馬が【4.1.0.2】の好成績を残しているように、展開やコース取り次第で差し馬も間に合う馬場とみていいだろう。 枠順については内めの枠がやや優勢。土曜日に行われた芝競走6鞍の3着以内18頭のうち、半数近い8頭を1~3枠の馬で占めている。外枠がダメというわけではないが、7~8枠から2着連対圏に入った2頭はともに4角2番手以内の逃げ・先行型。少なくとも、外枠の待機勢が幅を利かせるコンディションではない。 日曜日の天気は下り坂。ただ、雨がどの程度降るのか、現時点(31日7時現在)では不透明。降り出しが早まると、雨量次第で馬場コンディションに大きな影響を及ぼす可能性もあるが、予報通りならそれほどの雨量はなさそうな感じではある。 判断するに悩ましいが、かなりの量の降雨でもない限りは、不良馬場(JRA発表)での開催だった2017年の天皇賞(秋)当日のような悪コンディションにまで激変することは考えづらい。状況がある程度変わったとしても、よほどの展開利や馬場適性差でもなければ、外枠の差し・追い込みタイプは厳しいように思える。 従って土曜日に引き続き、道中で内めをうまく立ち回った馬が有利という捉え方がベター。待機勢を狙うのであれば、内め追走から馬群を上手に捌けそうなタイプとなろう。枠順については、やはり内め(1~3枠あたり)に軸足を寄せたほうが、好結果につながりやすいのではないか。 血統的には、不良開催だった2017年を除く直近5回の天皇賞(秋)を参考にすると、父キングマンボ系とディープインパクト産駒が主力を形成。ほか、父ロベルト系からも勝ち馬が出ている。この3パターンで連対馬延べ10頭すべてを占めており、該当馬は今年も要注目といえよう。 また、G1で3着以内に入った経験のある5歳以下の馬が存在感を発揮しているのも、近年における天皇賞(秋)の大きな特徴。不良施行の2017年を含めた直近6回の1~3着馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。 今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(1~3枠)の要点をともに満たしているのは、①コントレイル、⑤エフフォーリア。よって当欄では、この2頭を軸馬候補として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ①コントレイル ⑤エフフォーリア