《本紙の狙い》
キンシャサノキセキを本命に推す。スワンSで復活すると、
阪神カップも圧勝。出遅れながら、力の違いを見せつける豪快な差し切り勝ちだった。一時期低迷していたが、完全に復調。いい頃の動き、調子を取り戻した。この中間の乗り込みも万全。2カ月半ぶりになるが、ひと追いごとに調子を上げており、状態に不安はない。58キロの斤量は楽ではないが、このメンバーならば、能力が一枚も二枚も上。
高松宮記念へ向けて、重賞3連勝を決める。
エーシンエフダンズが相手の筆頭。中山芝1200メートルは【2・2・0・0】の巧者で、荒れた馬場は得意だ。
ショウナンカザンが▲。この枠ならば、同型馬の動向をうかがいながら、レースを運べる。
★最新ナマ情報
GII連勝中の(3)
キンシャサノキセキは、南Dコースで軽く体をほぐしてからポリコースでキャンター調整。厳寒期を思わせない毛ヅヤの良さが目を引く。菅沼調教助手は「状態に関しては言うことありません」とデキに太鼓判を押すが、雨の予報は気になる様子で「道悪はできれば避けたいですね」とやや不安そうな口ぶり。敵は相手よりも天気と言えそうだ。
しんがり人気の
シルクロードSで7着とまずまずの内容だった(8)
エーシンエフダンズは、藤岡健調教師が「今回は攻めもビシッとやれました。輸送があるので体も絞れてくるはず」と良化を見込む1頭。追い切りでは格下の馬に遅れたが、長めからビッシリ追うことが目的でシェイプアップを図った。「前走は窮屈になって控える場面もありました。相性のいい中山なら」と【2・2・0・0】の連対率100%コースで一変をもくろんでいる。
展開のカギを握る(16)
ショウナンカザンは、坂路で4ハロン80秒7と静かな前日調整にとどめた。「追い切り後も何の問題もないし、ここまでうまく調整ができました。あとは馬場だけでしょうね」と本間調教師は馬場が気になる様子。「ウチの馬に限らず、やはり競馬はいい馬場でやりたいですからね。とにかく、この条件はベスト。胸を張って
高松宮記念に向かいたい」とトレーナーは確実な賞金加算を狙っている。
シルクロードSをひと叩きされた(9)
グランプリエンゼルは、やや体つきが寂しい印象ながら追い切りの動きは軽快だった。「前走時に比べると、硬さが取れてきた感じがします。
スプリンターズSも着順ほど内容は悪くなかったし、弾みをつけてGIに行きたいですね」と柿崎調教助手。不利を受けながらも勝ち馬と2馬身1/2差の惜敗だった
スプリンターズSの雪辱を胸に秘めて前哨戦に挑む。
モヤが立ち込める朝一番にポリコースで乗られた(13)
アーバニティは、目視できたラスト1ハロンで13秒6を楽にマーク。全体像は見えなかったものの、「終い1ハロン10秒台の“ヤミ調教”ですよ」と笑わせた古賀慎調教師の口ぶりからデキの良さが伝わる。同師はすぐに表情を引き締めて「いい状態で挑めると思うし、馬場が悪くなっても他の馬との兼ね合いでは悪くないと思います」と気合十分。連覇への意欲をみなぎらせた。
豪快な差し切り勝ちで山城Sを制してオープン入りした(15)
エーシンビーセルズの松永昌調教師は、道悪が不安な様子。「けいこは中1週なので軽めで十分ですし、状態は変わりなくいい。ただ、以前と違って今は末脚勝負の馬。道悪はどうなのかな…。馬場はできるだけ良くなってほしいですよ」と天気が悪化しないことを祈っている。
決め手勝負に自信を持つ(2)
プレミアムボックスは、北Bコースでキャンター調整の後、ゲートの確認に時間を充てた。「調整は予定通りです。先週も前がバテるケースがいくつか見られたので、今回も道悪で前が止まるようなら…」と上原調教師は道悪でも不安を感じていない様子だ。「あとはうまく外に出せて流れが向くかどうか。いい結果を出して
高松宮記念に向かえればいいですね」と展開の助けを願っている。
意欲的な前日調整を敢行したのは(1)
ピサノパテックだ。坂路で4ハロン54秒9-39秒7-13秒0を軽快なフットワークでマーク。見届けた藤沢和調教師も「雰囲気はすごくいいよ。前回は馬場の悪いところを通らされて、4コーナーでは不利もあってあの着差だからね」と巻き返しに意欲的。力のこもった直前の調整で変わり身を見込んでいる。