当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2020年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 勢いがまったく止まりません!
新良(以下、新) 先週も推奨馬たちが頑張ってくれましたね。
編 頑張りました。とくに日曜福島9R横手特別の
ロードバルドルの勝利はお見事!
新 5番人気でしからね。戸崎騎手もうまく乗ってくれました。
編 この勝利を含め、先週は推奨馬8頭中3頭が馬券絡み。単勝回収率147.5%で3週連続プラスとなりました。
新 あえて反省点を挙げるとしたら、土日ともにメインターゲットを外してしまったことでしょうか……。
編 それは巡り合わせの問題もありますから、気にせずにいきましょう。今週もよろしくお願いします。
新 了解です。メイン推奨馬の激走に期待しつつ、4週連続プラスを目指します。
編 今週は新潟と札幌の2場開催で、土曜日には重賞がありません。どのレースを取り上げましょうか?
新 新潟メインの関越Sにしました。小倉が休みで、通常新潟では乗らない関西騎手が参戦しているので、そこをうまく狙っていきたいなと。
編 なるほど。「隠れコース巧者」のような騎手もいるかもしれないですからね。で、どの乗り替わりに注目しましたか?
新
坂井瑠星騎手から
川田将雅騎手に乗り替わる⑮
フライライクバードを狙います。
編 関西騎手狙いということでしたが、贅沢にナンバーワンジョッキーを指名するわけですね。
新 ここぞとばかりに、というやつです(笑)。もちろん、ただ「川田が乗る」だけでなく、ほかに推奨根拠はありますよ。
編 ですよね。もちろんそこが気になります。
新 まずは抜群のコース実績ですね。新潟ですので騎乗数は多くありませんが、川田騎手は託されたレースではきっちり結果を残しています。新潟芝1800mのコース勝率は30.0%と圧倒的です。
編 それはすごいですね。さすがとしか言いようがない。
新 しかも、昨年のこのレースで8着に敗れて以降は、すべてのレースで馬券圏内をキープしています。この舞台の乗り方は熟知していると考えていいでしょう。
編 同じ失敗をくり返さない騎手ですから、今年は当然、馬券圏内の期待がかかります。
新
フライライクバードに騎乗するのは二度目なんですが、このタイミングで乗ることにも注目しています。
編 それはどういうことでしょう?
新 この馬には
福永祐一元騎手が主戦として騎乗していたこともあり、川田騎手に声が掛かることはおそらくなかったのだと思います。戦績的にも、「絶対に川田で」というほどでもありません。だから今回は、準主戦の
岩田望来騎手や、前走で騎乗した坂井騎手でもよかったと思うんです。
編 にもかかわらず、陣営は川田騎手を配してきました。そこに勝負気配を感じたわけですね?
新 はい。今回は去勢明け初戦。陣営はその効果と、状態の良さを感じているからこそ、川田騎手に依頼したのではないでしょうか。様子見という感はいっさいありません。重賞はやや敷居が高い印象ですが、オープン特別なら好走歴がありますし、左回りでも結果を残していますし、チャンスは十分にあるとみています。
編 下馬評の高い馬がほかに何頭かいますので、川田騎手騎乗馬にしては、そそられるオッズを示してくれそうです。
新 いきなりの去勢効果に期待しましょう。アタマを意識した馬券で勝負したいと思います。
★その他の注目乗り替わり★
札幌6R ③
メイショウソウゲツ(
武豊→
角田大和)
新潟8R ⑩
スペシャルナンバー(
藤岡康太→
団野大成)
札幌11R ⑦
エスコバル(
菱田裕二→ルメール)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。