当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2020年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週は推奨馬8頭中3頭が1着。単勝回収率は111.3%でした。
新良(以下、新) どれも人気サイドでしたが、しっかり勝ちきってくれてよかったです。
編 2着、3着よりもやはり1着に最大の価値がありますからね。人気サイドでも、じゅうぶんに誇れる結果です。
新 ありがとうございます。
編 好調モードは継続中。今週で2023年度の前半戦が終了しますので、しっかり締めくくってください。
新 的中ラッシュで締めて、気持ち良く折り返し地点を通過したいですね。頑張ります。
編 よろしくお願いします。今週行われる平地重賞は宝塚記念のみで、当然土曜日には重賞が組まれていません。先週はメインレース以外をターゲットにしましたが、今週はどうしましょうか?
新 今週の土曜日はメインレースに面白そうな乗り替わりがあるので、東京の江の島Sを取り上げます。
編 なるほど。では、狙い目を教えてください。
新
横山武史騎手からルメール騎手に乗り替わる③
ドゥラドーレスに注目しています。
編 2戦続けて騎乗していた横山武騎手は函館が主戦場ですので、この乗り替わりは既定路線。配されたのがルメール騎手となれば、当然期待大。そのような評価でしょうか?
新 言いたいことを先に言われてしまいました(苦笑)。まさにその通りです。
編 差し出がましいまねをしてすみません(苦笑)。詳細な推奨根拠を教えてください。
新 陣営がルメール騎手を乗せようとするほどの馬。狙おうと思った理由はそれに尽きますね。
編 戦績を振り返ると、随所に素質の片鱗を感じさせます。陣営の期待も相当高いということなんでしょうね。
新 新馬戦、セントポーリア賞と連勝し、
毎日杯で3着。春のクラシックには間に合いませんでしたが、夏の上がり馬として臨んだ
菊花賞では4着に好走しました。
編 上位3頭の顔ぶれを考えれば、価値のある内容と言えそうですね。
新 その後重賞戦線で活躍する
プラダリアや
ガイアフォースには先着していますからね。「同じくらいやれても不思議ではない」と考えるべきでしょう。
編 で、実際に同じくらいやれるとみているわけですね?
新 はい。
菊花賞以外のレースではすべて上がり最速をマークしていて、溜めればとにかく切れる馬です。実績のある今回の距離なら能力をフルに発揮してくれるでしょう。
編 ルメール騎手なら鬼に金棒という感じですね。
新 東京芝2000mは大得意で、勝率33.0%と圧巻の成績をマークしています。しかもその中身は、9戦3勝ではなく、99戦33勝ですからね。
編 それはもう、絶句してしまうほどすごい……。
新 2位の
戸崎圭太騎手は10勝なので、トリプルスコア以上の差をつけています。この条件では人気でも安易に逆らわず、味方につけたほうがいいんです。
編 新良さんの念押しがなくても、ルメール騎手を素直に信頼することにします(笑)。
新 この時期の条件戦は3歳馬が強いですが、3勝クラスということもあり、このレースは古馬のみのメンバー構成。となれば、
ドゥラドーレスの力が抜けていると判断するのが正解でしょう。アタマを意識した馬券で勝負することをオススメしたいです。
★その他の注目乗り替わり★
函館8R ⑦
オセアフラッグ(
岩田望来→
横山武史)
阪神11R ③
レッドゲイル(
藤岡佑介→
川田将雅)
函館12R ④
コウソクカレン(
横山琉人→
佐々木大輔)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。