14日の阪神8Rで行われた第15回
阪神ジャンプステークス(3歳上オープン、J・GIII、芝3140メートル、14頭立て、1着賞金=2800万円)は、
高田潤騎手騎乗の2番人気
オースミムーン(牡4歳、栗東・
小野幸治厩舎)が最終障害飛越後に差し切ってV。前走の
小倉サマージャンプに続いて重賞2連勝を決めた。勝ちタイムの3分24秒8(良)は、昨年の
テイエムハリアーがマークしたタイムを0秒8上回るコースレコード。
デンコウオクトパスが気合をつけて先頭に立ち、
テイエムハリアーは控えて2番手。大きく離れた3番手に
オースミムーンが続く流れで、ハイペースの展開となった。襷コースに入る手前の障害で
デンコウオクトパスがバランスを崩し、ここで
テイエムハリアーが先頭に立つ。デンコウも体勢を立て直して2番手につけるが、勝負どころで徐々に後続も追撃。最終障害を前にしたあたりで、3番手の
オースミムーンも前2頭に接近する。
テイエムハリアーが連覇を目指して懸命に逃げ込みを図るが、最終障害を飛越した後に、
オースミムーンがグンと加速。最後は高田騎手が左手を挙げて勝利をアピールしながら2馬身差をつけて、重賞連勝を飾った。1番人気の
テイエムハリアーが2着。3馬身1/2差の3着には3番人気の
シゲルジュウヤクが入っている。
オースミムーンは、父
アドマイヤムーン、母レディクライマー、母の父リアルシャダイという血統。北海道日高町・山際辰夫氏の生産で、(株)オースミの所有馬。通算成績は17戦3勝(うち障害6戦3勝)。重賞はJ・GIII
小倉サマージャンプ(13年)に次いで2勝目。
小野幸治調教師は
阪神ジャンプS初勝利。
高田潤騎手は01年
アイディンサマーに次いで2勝目。
高田騎手は「速い馬が何頭かいたので、それを見ながら、ポジションよりもリズムを大事に乗りました。流れが速くて勝負どころから内にモタれていたし、最後の障害を跳んだ後は余力もあまりなかったけど、馬の力で前を捕らえてくれました。本当に力をつけています」と愛馬の頑張りを褒め称えていた。
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