2日の小倉8Rで行われた第16回
小倉サマージャンプ(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3390メートル、14頭立て、1着賞金=2800万円)は、
高田潤騎手騎乗の1番人気
メイショウブシドウ(牡5歳、栗東・
角居勝彦厩舎)が中団から徐々に進出して最終コーナーで先頭に立ち、そのまま後続を突き放して優勝。初の重賞制覇を果たした。タイムは3分43秒2(良)。
夏の小倉は、やっぱりこの男のガッツポーズが絵になる。
小倉サマージャンプ4年連続6度目のV。
高田潤騎手が
メイショウブシドウとのコンビで、今年もこのレースを制した。
レース序盤は
ニライジンクと
ピカピカテッタが先行争い。しかし、中盤で
ニライジンクが失速して
ピカピカテッタが先頭に立ったものの、2周目のスタンド前では
アシュヴィンが外から先頭を奪う。これに
チョイワルグランパも反応して2番手に上がり、人気の
メイショウブシドウ、
オースミムーンも中団追走から少しずつ進出を開始した。しかし、最も手応えが良かったのは
メイショウブシドウ。最終コーナー手前から抜群の脚いろで先頭に立つと、最終障害も危なげなく飛越してゴールに飛び込み、うれしい重賞初制覇を果たした。また、この勝利で
角居勝彦調教師はJRA全10場での重賞Vを成し遂げている。8馬身差の2着は6番人気の
アラタマユニバース。さらに2馬身1/2差の3着が3番人気の
グリッターウイングだった。
メイショウブシドウは、父
ディープインパクト、母スイートストームクリーク、母の父Storm Creekという血統。北海道浦河町・三嶋牧場の生産馬で、松本好雄氏の所有馬。通算成績は27戦7勝(うち障害11戦4勝)。重賞初勝利。
角居勝彦調教師は
小倉サマージャンプ初勝利。
高田潤騎手は2001年
ヒサコーボンバー、02年
ギフテッドクラウン、11年
ドングラシアス、12年
エムエスワールド、13年
オースミムーンに次いで6勝目。
高田騎手は「自身の連覇とかはどうでもよくて、とてもお世話になっている角居厩舎のこの馬で、今年はタイトルを獲りたいということを目標にやってきました。それを達成できてよかったです。休み明けでしたが、角居厩舎はしっかり仕上げてくれると信じていたし、自分も(調教に乗って)そう感じていました。自分がリズム良く走らせれば、負けることはないだろう、と自信を持って乗りました。前半のペースが流れすぎているように感じたので、後半で一気にスパートしようと考えていましたが、(8馬身差の圧勝は)後ろの馬はあまり見ていなくて、自分の馬をしっかり走らせることだけを考えていたので…。
メイショウブシドウは、障害にはあまりいない
ディープインパクトの子供でバネがあるし、その代表として頑張ってほしいです。まだまだ上を目指さなければいけない馬ですし、これに満足せず、高みを目指していきたいですね。4連覇を応援してくださった方がいるのはありがたいのですが、勝てば勝つほどプレッシャーになるので(笑)。来年もしんどいと思いますが、これからも馬を信じて頑張ります」と4連覇を祝福するファンの声援に応えていた。
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