いっくん
きいいろ
第14回阪神スプリングジャンプ(10日、阪神8R、J・GII、4歳上オープン、混合、別定、障害芝3900メートル、1着本賞金4000万円=出走11頭)小坂忠士騎手騎乗の2番人気バアゼルリバー(牡6歳、栗東・松田博資厩舎)が直線の最終障害直後に先頭に立ち、そのまま押し切った。今年1月からの障害3連勝で、重賞タイトルを獲得。 2着は1馬身3/4差で3番人気アグネスラナップ、3着は逃げ粘った4番人気ヒカリアライブ。なお、断然の1番人気に支持されていたディアマジェスティはレース中に故障を発生。競走を中止した。 ジャンプ界に新星が誕生した。昨年12月の初障害戦こそ敗れたが、今年に入ってからの障害3連勝で一気にJ・GIIのタイトルを手に入れた。 先頭ヒカリアライブがリズム良くレースを引っ張る展開。バアゼルリバーはそれをマークするかたちで2、3番手を追走した。スタンドから悲鳴が起きたのは、3周目3コーナー付近。単勝1.7倍のディアマジェスティがズルズルと後退。鞍上が下馬した。どよめきの中、依然としてヒカリアライブを先頭に最終コーナーへ。 ヒカリアライブ、バアゼルリバー、アグネスラナップの3頭に絞られた最後の直線。そこに待ち受ける最終障害を跳んだ直後に先頭に立ったのはバアゼルリバー。力強い脚で他馬を突き放すと、堂々とゴール板を駆け抜けた。 勝ったバアゼルリバーは父フジキセキ、母フレンドレイ、母の父デインヒルという血統。通算成績は27戦7勝(うち障害4戦3勝)。鞍上の小坂忠士騎手は阪神スプリングジャンプ3勝目、管理する松田博資調教師は同レース初勝利。