にしのけいご
mihimalist
村吉
伊吹雅也
導師嵐山
蒼馬久一郎
霧
第5回京都2歳ステークス(24日、京都11R、GIII、2歳オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金3300万円 =出走9頭)ジョアン・モレイラ騎乗で1番人気のクラージュゲリエがマッチレースを制して重賞初勝利を飾った。タイム2分1秒5(良)。次走は未定。1/2馬身差の2着は4番人気のブレイキングドーンだった。 西日がまぶしい淀のターフで、素質馬が躍動した。1番人気に支持されたクラージュゲリエが前走の札幌2歳S3着から巻き返して重賞初V。デビュー戦に続き、相棒を白星に導いたモレイラ騎手が笑みを浮かべた。 「本当にいい馬です。いいスタートが切れたし、満足のいくポジションも取れた。スペースがあいたときの反応も素晴らしかったです」 最内枠から抜群のスタートを切ったが、スッと控えて後方3、4番手で折り合いに専念。3~4コーナーでペースアップを図ると、馬群の間を縫うようにポジションを上げ、4コーナーで先頭に並びかけた。直線はブレイキングドーンとの一騎打ち。最後は半馬身差で競り落とす快勝だ。「クラシックでも十分チャンスがあると思います」と“マジックマン”は来春へ太鼓判を押した。 前走の札幌2歳Sでも1番人気の支持。ただ、激しい気性が災いしてレース前から消耗し、最後の伸びを欠いて3着に終わった。そこで中間は折り合い重視の調整。馬具を工夫し、厩舎装鞍で臨むなど万全の対策を施して、今度はしっかりと期待に応えた。「きょうはひどくイレ込むようなことはなかったですね。自分を見失うことがなかった」と兼武助手。東京競馬場で見届けた池江調教師も「前走を考慮して調整した。ジョッキーもうまく乗ってくれました」と目を細めた。 今後は未定だが、今回の馬体重は前走から14キロ増の476キロと肉体面の成長も頼もしいばかり。2011年の三冠馬オルフェーヴルや、サトノダイヤモンド(16年菊花賞)、アルアイン(17年皐月賞)をクラシックホースに育て上げた名門厩舎からまた、新たなスター候補が飛び出した。(山口大輝)