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【エリザベス杯】勢いか貫禄か、白熱する最強牝馬決定戦の注目点はこちら!

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【エリザベス杯】勢いか貫禄か、白熱する最強牝馬決定戦の注目点はこちら!

★昨年は9年ぶりに1番人気馬が勝利 今年は2頭のGI馬を含む18頭が登録

 11月14日、阪神競馬場でエリザベス女王杯が実施される。同レースは3歳牝馬限定戦として1976年に創設されたが、96年からは古馬も出走可能となり、今年で46回目を迎える。今年のエリザベス女王杯には3歳から6歳まで4世代の牝馬18頭が登録しており、GI馬は秋華賞アカイトリノムスメ(3歳、美浦・国枝栄厩舎)、大阪杯を勝ったレイパパレ(4歳、栗東・高野友和厩舎)の2頭が出走する予定だが、果たして、勝利を挙げるのはどの世代だろうか。

 なお、エリザベス女王杯は、3歳限定戦で実施されていた時から1番人気馬が苦戦しているレースで、グレード制が導入された84年以降の1番人気馬の勝率は.216。これは、グレード制が導入された84年以降のJRA・GIでは高松宮記念(.192)に次ぐ低い勝率となっている。昨年のエリザベス女王杯では、1番人気のラッキーライラックがファンの支持に応え、9年ぶりに1番人気馬が勝利を挙げたが、今年はどのような結果になるだろうか。

★母のアパパネは2年連続の3着 GI連勝狙う秋華賞馬アカイトリノムスメ

 今年の3歳勢は秋華賞アカイトリノムスメ(美浦・国枝栄厩舎)、秋華賞6着のステラリア(栗東・斉藤崇史厩舎)の2頭が出走を予定している。エリザベス女王杯が3歳以上のレースとなった1996年以降3歳馬の優勝は8回で、3歳勢が勝てば、2017年モズカッチャン以来4年ぶり9回目となるが、古馬との初対決で勝利を挙げることができるかどうか。

 また、アカイトリノムスメは父が05年の三冠馬ディープインパクト、母が10年の牝馬三冠馬アパパネという血統で、秋華賞ではレース史上初の母子制覇を遂げた。アパパネエリザベス女王杯では10年、11年ともに3着に敗れているが、アカイトリノムスメは母が手にできなかったエリザベス女王杯のタイトルを手中に収めることができるかどうか。

★牝馬限定GI完全制覇なるか、国枝栄調教師 戸崎圭太騎手はJRA・GI通算10勝に挑戦

 アカイトリノムスメ(3歳)を管理する国枝栄調教師(美浦)は、2010年にアパパネ、18年にアーモンドアイで2度の牝馬3冠を制するなど、牝馬限定GIで10勝をマークしている。同調教師がエリザベス女王杯を勝てば、現在JRAで実施されている牝馬限定GIの完全制覇となるが、史上初の快挙を成し遂げることができるかどうか。なお、国枝調教師は今年のJRA重賞で5勝を挙げているが(11月9日現在)、このうちの4勝を牝馬限定戦で挙げている。

 また、アカイトリノムスメに騎乗予定の戸崎圭太騎手には、グレード制が導入された1984年以降で21人目のJRA・GI通算10勝がかかる。同騎手はJRA・GI9勝のうち4勝を牝馬限定戦で挙げているが、エリザベス女王杯はこれまでに3回騎乗して2015年の4着が最高成績。アカイトリノムスメと戸崎騎手のコンビは通算4戦3勝という成績だが、秋華賞に続いてGI連勝を遂げることができるかどうか。

★今年のJRA・GIで活躍目立つ関東馬 エリザベス女王杯には7頭が登録

 今年のJRA・GIは、フェブラリーSから天皇賞・秋まで16戦を終えたが、関東馬が9勝、関西馬が7勝と関東馬が勝利数でリードしている。年間のJRA・GI勝利数で関東馬が勝ち越したのは1998年が最後で、今年残るJRA・GI8レースで23年ぶりの勝ち越しを決めることができるかどうか。また、この秋のJRA・GIでの関東馬は、スプリンターズSこそ出走が無かったものの、秋華賞アカイトリノムスメ)→菊花賞タイトルホルダー)→天皇賞・秋エフフォーリア)と3連勝中で、エリザベス女王杯には、秋華賞アカイトリノムスメ(3歳、美浦、国枝栄厩舎)、ともに今年の古馬重賞2勝のウインマリリン(4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、テルツェット(4歳、美浦・和田正一郎厩舎)など7頭の関東馬が登録しているが、連勝を伸ばすことができるかどうか。なお、関東馬がエリザベス女王杯を勝てば、2015年のマリアライト久保田貴士厩舎)以来6年ぶりとなる。

★C・ルメール騎手との新コンビで参戦予定 レイパパレは昨年6月以来の牝馬限定戦出走

 今年の大阪杯を勝ったレイパパレ(4歳、栗東・高野友和厩舎)は、GI2勝目を目指しエリザベス女王杯に出走を予定している。同馬はデビューから連勝を続け、無傷の6連勝で大阪杯を制したが、その後は宝塚記念3着、産経賞オールカマー4着と連敗を喫している。レイパパレは主に牡牝混合戦に出走しており、牝馬限定戦に出走するのは昨年6月の3歳以上1勝クラス1着以来2回目となるが、2つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。レイパパレには、デビュー以来川田将雅騎手が騎乗してきたが、今回はC・ルメール騎手との初コンビで出走する予定で、ルメール騎手は自身のエリザベス女王杯2勝を、2008年リトルアマポーラ、20年ラッキーライラックといずれも初騎乗の馬で挙げているが、レイパパレとのコンビでも勝利を挙げることができるかどうか。ちなみに、ルメール騎手は今年実施されたJRA牝馬限定GI4レースすべてで連対している。

★JRA・GI実施機会3連勝なるか ウインマリリンに騎乗予定の横山武史騎手

 昨年(4着)に続く2年連続出走となるウインマリリン(4歳、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定の横山武史騎手には、JRA・GI実施機会3連勝がかかる。同騎手は昨年94勝を挙げて自身初の関東リーディングを獲得したが、今年も11月9日現在で87勝をマークして関東所属騎手では最多の勝利数を記録している。横山武史騎手は今年の皐月賞でJRA・GI初勝利を挙げ、この秋は菊花賞天皇賞・秋を制し、前年以上に大きな飛躍を遂げているが、エリザベス女王杯でも勝利を挙げることができるかどうか。なお、同騎手の父・横山典弘騎手は1990年にエリザベス女王杯を制しており、横山武史騎手が勝てば親子制覇となる。また、31年ぶりのエリザベス女王杯制覇がかかる父・横山典弘騎手はクラヴェル(4歳、栗東・安田翔伍厩舎)に騎乗を予定している。

オールカマーでは1・2着独占 (株)ウイン所有のウインマリリン&ウインキートス

 産経賞オールカマーを制したウインマリリン(4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、同レース2着のウインキートス(4歳、美浦・宗像義忠厩舎)は、どちらも(株)ウインの所有馬。同馬主の所有馬ではウインブライトが2019年に香港でクイーンエリザベスII世C、香港Cを制しているが、JRA・GIを勝てば、08年のNHKマイルC(ウインクリューガー)以来、18年ぶりとなる。ウインマリリン日経賞産経賞オールカマーウインキートス目黒記念と、どちらも今年の牡牝混合戦のGIIレースを勝っているが、GIの舞台でもそろって好走することができるかどうか。

 ウインキートスを管理する宗像調教師、同馬に騎乗予定の丹内祐次騎手にはJRA・GI初制覇がかかる。今年が開業29年目の宗像調教師は、JRA重賞21勝を挙げているが、JRA・GIでは15年天皇賞・春での2着が最高成績となっている。また、デビュー18年目の丹内騎手は、今年のJRA競走でキャリアハイの35勝を挙げている(11月9日現在)。丹内騎手はエリザベス女王杯初騎乗となるが、初のビッグタイトルを獲得することができるかどうか。

★今年の古馬牝馬重賞で4勝をマーク (有)社台レースホース所有馬が4頭登録

 今年のJRA古馬牝馬重賞は11月9日までに9レースが実施されたが、(有)社台レースホースの所有馬が4勝を挙げている。同馬主の所有馬は、エリザベス女王杯には中山牝馬Sを勝ったランブリングアレー(5歳、栗東・友道康夫厩舎)、阪神牝馬Sを勝ったデゼル(4歳、栗東・友道康夫厩舎)、マーメイドSを勝ったシャムロックヒル(4歳、栗東・佐々木晶三厩舎)と今年の古馬牝馬重賞勝ち馬に加え、3歳馬のステラリア(栗東・斉藤崇史厩舎)の4頭が登録している。(有)社台レースホースの所有馬では、2008年にリトルアマポーラエリザベス女王杯を制しているが、13年ぶり2回目の同レース制覇を遂げることができるかどうか。

★芝2000メートルを超える距離に初挑戦 クイーンS以来の出走となるテルツェット

 テルツェット(4歳、美浦・和田正一郎厩舎)は、これまで芝2000メートル以下のレースに出走を続けており、通算8戦6勝という成績を挙げている。同馬は今年、ダービー卿CT、クイーンSと重賞2勝を挙げており、今回はクイーンS以来約3カ月半ぶりの出走となるが、未知の距離となる芝2200メートル戦のエリザベス女王杯でどのような走りを見せるだろうか。同馬にはM・デムーロ騎手が騎乗を予定している。なお、テルツェットを所有する(有)シルクレーシングは、エリザベス女王杯を勝てばJRA牝馬限定GI完全制覇となる。

★過去10年で4勝を挙げる府中牝馬S組 阪神で2勝を挙げるアカイイトデゼルが出走予定

 過去10年のエリザベス女王杯1~3着馬の前走を見ると、府中牝馬S組が4勝、2着5回、3着4回という好成績をマークしている。今年出走を予定している府中牝馬S組は、府中牝馬S7着のアカイイト(4歳、栗東・中竹和也厩舎)、同16着のデゼル(4歳、栗東・友道康夫厩舎)の2頭で、アカイイトデゼルはどちらもエリザベス女王杯の舞台となる阪神で2勝を挙げているが、府中牝馬Sから巻き返して女王の座を射止めることができるかどうか。

 アカイイトはJRA・GI初制覇がかかるキズナの産駒で、同産駒はアカイイトの他にシャムロックヒル(4歳、栗東・佐々木晶三厩舎)、ステラリア(3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録している。キズナ産駒は今年のJRA・GIで2着が3回あるが、エリザベス女王杯で念願のJRA・GI初勝利を挙げることができるかどうか。なお、アカイイトには幸英明騎手、シャムロックヒルには団野大成騎手、ステラリアには松山弘平騎手が騎乗を予定している。

エリザベス女王杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★【エリザベス女王杯】レース展望

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