村吉
スガダイ
きいいろ
田口啄麻
当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。 ※データは2020年以降の結果をもとに集計 編集部(以下、編) 先週の最大の見せ場はエルムSのセキフウ。これに尽きるでしょう! 新良(以下、新) いや~、しっかり差し切ってくれました。ダートでああいう競馬が決まると、爽快ですよね。 編 単勝6番人気で配当は1,230円。本当にお見事でした。 新 ちょっと深読みしすぎたかなと思っていましたし、読み通りの真相だったかどうかはわかりませんが、とにかく勝ってくれてよかったです。ホッとしました。 編 なんだかんだ言っても、結果がすべて。この的中の価値が下がることはありません。 新 そうですよね。改めて、自分を褒めてあげようと思います(笑)。 編 セキフウの激走などもあって、先週は単勝回収率153.8%、複勝回収率107.5%でした。絶好調モードが続いております。 新 あまりの暑さに体調はイマイチですが、予想のほうはパワーダウンしていないですね。今週も引き続き頑張ります。 編 よろしくお願いします。今週の土曜日は重賞がありませんので、いつものように3場メインのどれかを狙っていきますか? 新 いえ、今週の土曜日は札幌9Rの石狩特別を取り上げます。 編 おお、新潟でも小倉でもメインでもなく、札幌の9Rとは! これには、なにか理由がありそうですね。 新 今週の競馬は、注目すべきポイントがふたつあります。ひとつは、小倉が開幕して3場開催となり、上位騎手が分散すること。もうひとつは、ルメール騎手が土日ともに新潟で騎乗することです。 編 それが、札幌9Rを狙うことにどう影響しているのでしょう? 新 開幕週となる小倉は、川田騎手や松山騎手に乗ってもらうための有力馬が、各陣営から揃えられた印象です。そして、新潟は当然、ルメール騎手の予定に合わせた有力な騎乗馬が揃います。 編 つまり、小倉と新潟は上位ジョッキーが騎乗する人気馬が強力で、妙味のある狙い目が少ないということですかね。 新 まさにその通りです。結果的に、ルメール騎手がやむを得ず手放した馬が札幌に発生することになります。 編 なるほど。前走ルメール騎手騎乗馬のなかから、面白そうな乗り替わりを狙っていく作戦というわけですね。 新 はい。メインに該当馬がいなかったので、9Rに狙いを定めました。 編 すべて納得です。では、肝心かなめの狙い目を教えてください。 新 ルメール騎手から吉田隼人騎手に乗り替わる⑤キングロコマイカイで勝負します。 編 前走は同じ札幌芝1800mのレースで5番人気2着。引き続き好走が見込めるとみたわけですね。 新 この馬はこれまでなかなか鞍上を固定できず、前走まで5戦連続で乗り替わりでした。ただ、ルメール騎手が騎乗したところ、5番人気で2着に好走。過去にも川田騎手が跨っていたときは成績が安定していたように、上手な騎手が乗れば結果が出ることがわかりました。 編 吉田隼騎手なら、うまく乗りこなせると? 新 はい。札幌芝1800mのコース勝率は22.2%で、勝利数はメンバー中2位。この条件なら、堂々上位騎手と評価できます。太刀打ちできないような強力な3歳馬はいませんし、コース適性があることは前回で証明済み。今回も勝ち負けの争いに加わってくるとみるのが正解でしょう。 編 少頭数の一戦ですが、人気は割れそうです。 新 買いごろのオッズになりそうですね。吉田隼騎手にしっかり仕事をしてもらいましょう。 ★その他の注目乗り替わり★ 札幌11R ⑦アイブランコ(柴田善臣→北村友一) 小倉12R ⑱アンフィニドール(横山典弘→川田将雅) 新潟12R ⑤アンスリウム(西村淳也→戸崎圭太) 【プロフィール】 新良武志(しんら・たけし) かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。