「ダービー馬はダービー馬から」という格言があるが、今年の
日本ダービーには
キズナ、ドゥラメンテ、
レイデオロといったダービー馬の子供たちが8頭登録。うち過半数の5頭を占める
キズナ産駒の中から、
ジューンテイクに注目した。
ディープインパクトの後継種牡馬筆頭としての地位を固めつつある
キズナは、さまざまな産駒を出しているものの母系に
菊花賞馬
ビワハヤヒデ、3冠馬
ナリタブライアン兄弟がいて、本質的には〝スタミナ豊富な
ディープインパクト〟。それだけでも十分に東京芝2400メートルという舞台にふさわしいが、
ジューンテイクは母系も骨太だ。
母の父
シンボリクリスエスは
日本ダービーこそ2着だったが、のちに
有馬記念と
天皇賞・秋を連覇。種牡馬としては
菊花賞馬エピファネイアを出した。
桜花賞2着のツィンクルブライドがいる母系からは多数の活躍馬が出ていて、底力も十分。そもそも
ジューンテイクの半兄
ジューンベロシティ(父
ロードカナロア)は障害重賞2勝。距離が1ハロン延びる2400メートルは大歓迎だ。
エピファネイア産駒の
ビザンチンドリームは、母の父が
日本ダービー馬の
ジャングルポケット。活気ある牝系の出身で、広い東京コースと距離延長で見直したい。
ドゥラメンテ産駒の
シュガークンは半兄に中長距離GⅠ7勝の
キタサンブラック(父
ブラックタイド)。
日本ダービーで14着に敗れた兄の無念を晴らすか。同産駒
ミスタージーティーは母の父がサドラーズウェルズ。スタミナという点では見逃せない一頭だ。