山口吉野
導師嵐山
エース1号
ゼット1号
ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は宝塚記念・馬場の有利不利、教えます! をお届けします! 土曜日の阪神芝のレース結果、近年の宝塚記念の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。 この中間は火曜日に19.5ミリの雨が降ったものの、その後の雨量はゼロ。土曜日はお湿り程度の雨に見舞われたが、馬場に影響を与えるほどではなく、芝コースは終日良馬場(JRA発表)で開催された。 10R・水無月S(3勝クラス・芝1400m)の決着タイムは1分20秒9。この時季の阪神とすれば、決して遅い水準ではない。マズマズ走りやすいコンディションだったと推察される。 ただし、土曜日の結果を振り返ると、必ずしも内・前有利というわけではない。むしろ、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、あるいは内から中~外めへ上手にスイッチした馬の活躍が目を引いた。 土曜日施行の芝競走6鞍のうち5鞍で4角5番手以内の馬が勝利を収めているものの、2~3着には中団以降に位置した待機勢の食い込みも見られる。ゆえに、ペースひとつで差し馬も間に合う、脚質的な偏りの少ない馬場と捉えたほうがいいだろう。 日曜日開催中の降水確率は30%。雨が降らず馬場の含水率低下が進めば、内・先行の優位性が多少増す可能性はある。とはいえ、一気に状況が様変わりするとも思えない。従って、無理なく加速可能な位置を確保できそうな馬を上手に狙いたいところだ。 枠順については判断するに悩ましいが、揉まれないポジションからスムーズに進出する馬が有利という状況を踏まえると、真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。よって、5~8枠に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。 血統的には過去5年の宝塚記念を検証すると、父サンデーサイレンス系の2連対に対し、父非サンデーサイレンス系が8連対。出走頭数の違いを考慮すれば、連対率の面でも後者が優位の状況にある。該当馬は今年も要注目といえよう。 また、G1もしくはG2のハイグレード戦で勝利経験のある6歳以下の馬が幅を利かせているのも、近年における宝塚記念の大きな特徴。直近5回、2着連対圏入りを果たした日本調教馬は、例外なくこの条件をクリアしている。血統面と合わせて押さえておきたいポイントだ。 今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑦クロノジェネシス、⑨アリストテレス。従って当欄では、この2頭を連軸候補として推奨する。 【馬場予想からの注目馬】 ⑦クロノジェネシス ⑨アリストテレス