当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2021年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編)
フェブラリーSは大荒れになりましたね。
新良(以下、新) さすがにお手上げでした。2着の
ガイアフォースは乗り替わりでしたが、私の理論的に指名するのは難しかったです。
編 すべてのレースを当てられるわけがないので、仕方がないですよ。
新
フェブラリーSは厳しかったとしても、先週はそのほかのレースも含めてズタボロだったので、言い訳のしようがありませんね。
編 確かに、先週は珍しく「あれれ?」という成績でしたね(苦笑)。ただこれについても、長いこと競馬をやっていれば、どこかで必ずぶち当たるもの。過度に気にしないでください。
新 反省はしています。でも、仰る通り引きずっても仕方がないので、気持ちを切り替えるしかないとも思っています。
編 開き直っていきましょう。そのほうが、きっと好結果につながるはずです。
新 わかりました。そう信じて頑張ります。
編 平地4重賞構成だった先週とは一転し、今週は2重賞構成で、土曜日には重賞が組まれていません。どのレースをメインターゲットにしましょうか?
新 阪神メインの仁川Sを取り上げます。ぜひとも狙いたい乗り替わりを見つけましたので。
編 いいですねぇ。早速気になる結論をお聞かせいただけますか?
新
松岡正海騎手から
岩田望来騎手に乗り替わる⑭
ダイシンピスケスを狙います。
編 現状の力関係を考えると鞍上強化という印象ですが、やはり大幅な戦力アップと評価しているわけですね。
新 それもありますが、何より強調したいのは、岩田望騎手の無類のコース巧者ぶりです。
編 舞台となるのは阪神ダ2000mになりますが、ここで好成績を残しているんですね。
新 笑ってしまうくらい、すさまじいですよ(笑)。コース勝率は26.1%で、2位以下に10ポイント以上差をつけています。
編 ぶっちぎりのトップじゃないですか!
新 勝利数も1位で、2位の
松山弘平騎手とは7勝差です。施行レース数を考えれば、1人だけ別次元の成績を収めていることがわかると思います。
編 つまり、どんな馬に乗っても上位に持ってきてくれるわけですね。
新 その証拠に、単勝回収率は134%、複勝回収率は104%を示しています。人気馬ばかりに騎乗していたら、この数字にはなりません。2着数も少なく、馬券になるときはたいてい勝ち切ってくれます。超がいくつもつくほど信頼度の高いコースといっていいでしょうね。
編 非の打ち所がないとはこのことですね。
新 加えて、直近は6戦4勝と乗りに乗っています。この舞台を完全に手の内に入れているんですよ。
編 鞍上に弱点がないことはわかりました。馬は昇級戦になりますが、能力的に通用しそうでしょうか?
新 6歳を迎えて本格化した印象が強いです。ここ2戦は逃げる競馬で一気にオープン入りを果たしており、過去には芝スタートでスピードの問われる東京のダートマイル戦で先行した経験もあります。メンバー的にもすんなりと逃げることができるでしょうし、マイペースで行ければチャンスは出てくるでしょう。
編 あとはスペシャリストの岩田望騎手に任せるだけですね。
新 はい。テン乗りでもしっかりエスコートしてくれると思います。アタマ獲りに期待しましょう!
★その他の注目乗り替わり★
小倉5R ⑧
アスクストライク(ピーヒュレク→
秋山真一郎)
中山8R ⑤
ブライテストドーン(
横山武史→
戸崎圭太)
小倉12R ⑮
マテンロウボンド(
角田大河→
藤岡佑介)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。