村吉
6月18、19日の出走馬が16日に確定した。11日の中京12R(ランスオブアース)で6週連続となる勝利を挙げた今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島良厩舎=は、開幕週となる阪神に参戦。土日合計13鞍に騎乗し、藤田菜七子騎手(24)=美浦・根本康広厩舎=がもつ女性騎手による騎乗機会最長記録の7週連続勝利(2019年7月7日~8月25日)を狙う。土曜日の注目は、初騎乗となった前走で10番人気の低評価を覆し2着に好走したエルザストラウム(土曜阪神3R)。結果が出なかったこれまでとは一変した走りに、武幸四郎調教師は「前走は不良馬場で時計が速かった。フットワーク的にも良馬場向き」と語っているだけに週末に向けて下り坂の天気が気になるところだが、今のところ土曜の午前までは持ちそう。牝馬限定戦で相手は楽になっただけに、前走と同様、前々で運べれば見せ場以上の走りが見られそうだ。8鞍騎乗となる日曜日も有力馬が揃っているが、その中でも注目を集めそうなのは、近走6戦連続で掲示板を確保しており、前2走は連続で1番人気に支持されているトーホウディアス(日曜阪神7R)だ。もうひと押しが利かない現状から、4キロ減で挑めるのは大きなプラス。阪神コースは未勝利勝ちの経験があるだけに、舞台変わりも問題ないだろう。前走を含め未勝利戦で3度の2着があるメイショウブレゲ(日曜阪神3R)も、いつ勝ってもおかしくない存在。この時期の3歳未勝利らしく、前走好走馬がズラリと揃っただけに楽ではないが、未勝利戦終了が迫ってきているだけに、なんとかチャンスをモノにしてもらいたい。先週の日曜日に1カ月ぶりの勝利(中京2R、シゲルオトヒメ)を挙げると、きょうの園田10Rで自身2度目となる地方競馬Vを果たし、良い流れが戻ってきた永島まなみ騎手(19)=栗東・高橋康之厩舎=も、阪神開催に参戦。初コンビとなった前走で3着に善戦したスカイナイル(土曜阪神12R)に注目が集まりそうだ。藤田菜七子騎手も、阪神開催に登場する。新馬戦3着、未勝利戦でも2着の実績があるヒシハイドラ(日曜阪神3R)と初コンビを組むが、相手が揃ったここで、どのような走りを見せてくれるか。女性騎手で唯一、函館開催に参戦中の古川奈穂騎手(21)=栗東・矢作芳人厩舎=は、先週に続き矢作厩舎から出走する3頭すべての手綱を任された。連闘策で勝負に出るメタルゴッド(土曜函館12R)、レディベル(日曜函館4R)は、いずれも先週と同様の走りができれば上位争いに加われることができそう。特別戦で減量恩恵がないモズピンポン(日曜函館10R、檜山特別)も、現級でたびたび上位に顔を出しており、前走も3着に好走しているだけに、力通りなら見せ場があるだろう。