3月12日の中京10R・昇竜ステークス(3歳オープン、ダート1400メートル、16頭立て)は、1番人気で川田将雅騎手のグレートサンドシー(牡、栗東・中内田充正厩舎)が目の覚めるような追い込みを決めてオープン初勝利を挙げた。タイムは1分24秒0(良)。
3馬身1/2差の2着は好位追走からしぶとく伸びたミルトハンター(7番人気)。さらに1/2馬身差の3着には中団からじりじりと脚を伸ばしたエレガントムーン(11番人気)が入った。
人気のグレートサンドシーはスタートが今ひとつで後方3番手あたりから競馬。クリダーム、ニシノカシミヤ、マニバドラが先頭を併走して、ハンベルジャイト、ミルトハンター、マルカラピッドなどが好位に続く。4コーナー手前でクリダームが先行集団から脱落。代わってハンベルジャイトが内から先頭をうかがうが、直線に向くとマニバドラも手応え良く迫り、後続を引き離した。しかし、直線半ばから様相は一変。大外に持ち出したグレートサンドシーが矢のように伸びてきて先行各馬を豪快に差し切り、人気に応えた。つれて伸びた人気薄のミルトハンターとエレガントムーンが2、3着に食い込み、3連単は3万8720円の好配当。
◆中内田充正調教師(1着 グレートサンドシー)「ゲートで進んで行かず心配しました。直線で外に出して伸びてくれたので、強い勝ち方でした。前走はテンションが高く、ゲートでもガチャガチャしていました。まだ経験が浅いので、安定して走るというよりは、精神的な成長が必要ですね。今回はうまくいきました。まだ心身ともに幼いので、成長を促しながらマッチしてくれたら、大きいところを狙っていきたいなと思います」
※次走は未定。
昇竜Sを制したグレートサンドシーは、父Into Mischief、母Game for More、母の父More Than Readyという血統。通算成績は3戦2勝となった。