9日の京都8Rで行われた第15回
京都ジャンプステークス(3歳上障害オープン、J・GIII、芝3170メートル、7頭立て、1着賞金=2800万円)は、
西谷誠騎手騎乗の1番人気
デンコウオクトパス(牡6歳、栗東・
坂口正則厩舎)が逃げ切り、3度目の重賞制覇を成し遂げた。タイムは3分32秒4(良)。
外から
デンコウオクトパスがハナを切るが、ややかかり気味に
ニジブルームが競りかけ、2頭の競り合いが序盤は長く続き、3番手以下は大きく離された。2周目に入って
ニジブルームが2番手に引くが、3番手の
メイショウヨウドウは依然として離れた位置。残りの4頭はさらに後方からのレースとなった。
デンコウオクトパスは3段跳びで一瞬体勢を崩しかけたものの、マイペースに持ち込んでからは安定した飛越。最終障害の手前で
ニジブルームが苦しくなるのを尻目にリードを広げ、見事に逃げ切りを決めた。終始自分のリズムを守って3番手から運んだ4番人気
メイショウヨウドウが1馬身3/4差の2着を確保。3番人気
ニジブルームが懸命に粘って、2着から3馬身差の3着を死守した。
デンコウオクトパスは、父
マヤノトップガン、母シルキーマニッシュ、母の父リズムという血統。北海道新ひだか町・見上牧場の生産馬で、
田中康弘氏の所有馬。通算成績は36戦9勝(うち障害9戦5勝)。重賞はJ・GIII
東京ジャンプS、J・GII
東京ハイジャンプ(2012年)に次いで3勝目。
坂口正則調教師は2009年
エーシンディーエスに次いで
京都ジャンプS2勝目、
西谷誠騎手は初勝利。
西谷騎手は「最初の方で
ニジブルームが絡んできたときにハミをかみましたが、あとは折り合ってマイペースで行けました。京都は落馬(障害デビュー戦の昨年2月)以来の2回目でしたが、上手に走ってくれたし、順当勝ちですね」と格の違いを見せつけた愛馬に納得の口ぶりだった。
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