覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター 英 の  フェブラリーS・2024

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今年の一発目のG1がやってきました。フェブラリーSは、ちょうど結婚式をグアムであげた時を含め、これまで大爆発何度かある得意なG1なのですが、正直時代が変わってきて、難しいなあと思います。トップクラスのダート馬(レモンポップやウシュバテソーロら)は海外遠征に向かい、芝馬が初ダートのこのレースになだれ込んできたり、それも、ここでなく海外遠征の叩き台の意味合い強かったりすると、どこから狙えばいいのかホント難しくなりました。地方からの参戦馬も、結構強い馬達で、昔みたいにノーチャンスというわけでもなく、馬券的には、色々なところから入れるとも言えますが、当てれば大きいけど、当てにくい感じが今からします。チャンピオンズCで190万馬券当たり、ここも人気薄で2着3着に来てくれた恩義あるウィルソンテソーロやドゥラエレーデも出てきますが、有力ではあるが勝つかというと微妙な感じもあります。当初、1番人気想定馬のオメガギネスが除外対象だったり(出走できることに)、地方馬3頭も、交流重賞で中央馬負かしたり、昨年このレースでも結構いい走りだったり、やれておかしくない実績を持ち、面白いというか難しいです。

それでは恒例の全頭診断へ。
<全頭診断>
1番人気想定 オメガギネス:5戦3勝で、前走の東海Sで2着だったために、G1の1番人気想定馬が賞金的に除外ボーダーラインに居るという不思議な状況だったが出走できることに。ロゴタイプ産駒で先行して抜け出すという器用な競馬をするタイプで、他の馬のレベルがイマイチだったり、ルメール騎手が騎乗予定など人気要素あるのだろうが、毎年100位前後の大和田厩舎だけに、ギリギリ出走できても、さくっとG1勝つかというと微妙では。調教の動きは良い。

2番人気想定 ウィルソンテソーロ:一昨年夏の新潟未勝利勝ちから11戦7勝でここ2戦が2着2回という、実はかなりの上り馬。昨年の5月7月9月と交流重賞3連勝して、JBCクラシックで5着と凡走して、底を見せたかと思われ、チャンピオンズCでは原騎手というのも含め(私もコラムで原騎手だとG1では厳しいのでは、と書きましたがヒモには買いました)、なめられての12番人気での鋭い差し込み、前走の東京大賞典もなめられての6番人気(まさか他の馬が行かないからと逃げてギリギリまで同馬主のウシュバテソーロを苦しめる2着粘りこみ)と、この2戦は原騎手の好判断も含めての激走。原騎手落馬の影響もあり松山騎手へ乗り替わりとなった。松山騎手は、前に居て、早めスパートで、もうつかまえられませんという競馬をするのが得意で、そういう競馬にも向きそうな馬で楽しみではあるが、連続人気薄激走後の人気で頭で買うのもちょっと違うかなあという印象。一橋大学卒の高学歴調教師の小手川先生も原騎手とのタッグで再度好走させたかったかもしれないが、松山騎手を確保できたのは良かったのでは。調教の動き良く、日本でも海外でもテソーロ軍団の大活躍ありそう。

3番人気想定 ドゥラエレーデ:チャンピオンズCで9番人気3着、東京大賞典でも4番人気3着と先行して粘りこむのが得意な馬。2歳時はホープフルSでも2番手から差し込んで勝ったり、ムルザバエフ騎手との好走が多い馬。ムルザバエフ騎手自体が粘りこみは得意でも日本競馬と正直あまり合っていない(12月末はまあまあよかったが12月中頃までは人気馬飛ばしまくりで、人気のサクラ軍団を飛ばしまくった昔の小島太レベル(もう知らない人が多いでしょうが・・)で、外国人枠が帰った人が空けた枠で、このレースに来れるようだが、東京マイルの瞬発力問われるところには決して向かない感じ)。ヒモには買うが、頭では買わないし、人気的にもヒモから消えてくんないかな、レベルでは。調教の動きは引き続き鋭い。

4番人気想定 レッドルゼル:このレースで一昨年4着の頃がもっとも強かったであろう(各種指数でもそうだと思います)馬で、8歳になってしまったが、数を使わないで武蔵野Sからここに直行という、安田隆調教師のラストG1を飾るべく全力投球の今回のレース。
1400Mベストな馬でズブくなってきてマイルがいいという声もあるが、高齢でズブくなってきたというのはだいたいスピード落ちてきているので、ここもヒモにもどうか、という状況では。安田隆調教師は、ちょうど自分が競馬はじめた頃にトウカイテイオーで東京の直線を坂を斜めに走らせるというある意味斬新な騎乗でしたが、強い馬できっちり勝たせて、騎手20年、調教師30年みたいな話してて、ああ、自分も年とったなあと感じます。有終の美飾るの見たい気もしますが、武蔵野S頑張ったが、そこから3か月経っており8歳馬にこの人気だとちょっと競馬ファン期待過剰での人気過剰かなあと。調教の動きは良い。

5番人気想定 キングズソード:一昨年末から7戦5勝でトップクラスまで駆け上がってきた。前々走は入れ替えた重い砂が良かったのかもしれないが大井のJBCクラシックで圧勝、前走の東京大賞典は5着だが0.4秒差とモレイラ騎手から岩田望騎手への乗り替わり差くらいかなあという内容。長い距離向きの印象もたれそうだが小倉の小回り1700Mでも2勝しているように先行して末脚伸ばせそうで東京マイルも対応できそう。岩田望騎手は東京新聞杯で断然人気馬をしずめて、今回は人気落しそうだが、youtubeで動画でているようにゲートが同時に開かなかったようで、騎手のせいでない事案なのにそれを知ってるのは一部の競馬好きすぎな人だろうから、妙味はここか。馬も強い。調教も良い。

6番人気想定 イグナイター:前走JBCスプリントを勝ち、その前の南部杯もレモンポップにはちぎられたが2着、5月末のさきたま杯も7番人気ながら勝ち、ダート短距離路線で活躍している。ただ1400M以下での活躍がメインの馬で東京マイル向きではないか。南部杯実績で人気にそこそこなりそうだが、あんだけちぎられた2着は、評価しなくてよいか。調教の動きは良い。既に6歳だけにここにきての実力爆上げはないだろう。

7番人気想定 ガイアフォース:賞金は足りないがレーティングで繰り上がって出走できることに。一昨年秋のセントライト記念勝ちで菊花賞も1番人気に推されるも8着、その後も人気となっても前走のようにチャレンジC1番人気6着など少差しか負けてないのだが勝ち切れない、もどかしい馬。今回の初ダートの中では、もっとも期待できそうで、母父のクロフネはクロフネ自身はダート強かったが種牡馬としては、産駒たちはダートで印象ほどでもなかったのだが、馬格あり、調教駆けもするし、芝の重賞でも伸びきれず惜敗つづきで、ここでガラッと変わっても良さそう。母自体がダート活躍馬。長岡騎手も勝利数とかは少ないが腕自体はあり西村淳騎手からの乗り替わりは気にしすぎなくてもよいか。当初ここから狙おうと思っていたが、もっと人気上りそうな気配もあり悩ましいところ。調教の動きは良い。

8番人気想定 ミックファイア:7連勝でのぞんだ東京大賞典では8着と惨敗。JDDで負かしたキリンジらも、古馬相手だとダメで、中央馬同世代がかなり弱かったというのもありそう。もうちょっと強くなってくるのだろうが、南関東の同期や中央馬が弱くて成績余分に目立ったというのはありそう。調教の動きは良い。御神本騎手から矢野騎手への乗り替わりは全く問題ない。矢野騎手も上手い。

9番人気想定 セキフウ:昨夏のエルムS勝ち馬で、函館や札幌が良いよう。東京マイルとは適性違いそうで実際昨年のこのレースでも11着だったように要らなそう。武兄弟タッグの馬だが今回は要らなそう。調教の動きは良い。

10番人気以下想定 ドンフランキー:昨夏のプロキオンS勝ち馬で好走は1400M以下ばかり。基本逃げる馬なので馬場渋って前が止まりにくくなったら3着くらいには良いかも。600kg近い巨漢馬で、今回先行馬多めだが、威嚇しつつハナ譲らないかも。ヒモ穴には面白いのでは。

タガノビューティー:おなじみの追い込み馬だが、好走可能だったであろう一昨年や昨年は出れず、皮肉な事に出走できそうな今年は、賞金積んだのだが、7歳となり衰え感じる現状で、前走はスローを言い訳にはできるが出遅れてもいて(毎度のようではあるが)、G1では出遅れての好走は難しいのでは。調教の動きは平凡。

シャンパンカラー:NHKマイルCをウチパク騎手らしい道悪競馬での強さを見せて9番人気ながら勝った。道悪でのガッツは、初ダートにも良いのかもしれないが、安田記念明けの長期休養明けにしては、ここ数週の調教の動き悪く、ここでの好勝負難しそう。血統も正直あまりダート向きではない。

ペプチドナイル:昨年夏に函館で連勝、年末もベテルギウスSを勝ち、重賞では活躍できないまでもオープン特別やリステッド競走では頑張っている。前走の東海Sも6着とはいえ、0.5秒差で、それなりにやれて良い。調教の動きは良い。

アルファマム:前々走もオープン特別を勝った(2度目)ように、1400M以下では活躍している牝馬。短距離の追い込み馬という感じで、東京マイルはまた違った感じで出られても厳しいか。

カラテ:トゥザグローリー×フレンチデピュティ牝馬という配合だけに元気な時だったらダートもやれたのではと思われるが、8歳となり衰え感じる現状でのダート替わりでは買いにくい。新潟記念でお世話になった馬だが芝で賞金もってるからって、ダート強豪の若手をはじき出す今の仕組みは、イマイチかなあ・・。ルール内での出走のこの馬自身は頑張って欲しいが。調教の動きは良い。

スピーディキック:地方馬だが昨年は連勝街道を歩んでのこのレースに参戦して6番人気6着と、正直思った以上に好走した。御神本騎手が、ミックファイアでなくこっちを選んだ(色々なしがらみもあるのだろうが)、まったく論外ではなさそう。

<まとめ>
有力:キングズソード、ガイアフォース、ウィルソンテソーロ

ヒモに:オメガギネス、ドゥラエレーデ

穴で:ペプチドナイル、スピーディキック

危険な人気馬:レッドルゼル

この日記へのコメント

覆面ドクター・英 覆面ドクター・英|2024年2月19日 17:44 ナイス! (0)

おめでとうございます。当初軸予定のガイアフォースから買っていれば当たっていたのですが、キングズソード軸でいって失敗しました。

闇に降る雨 闇に降る雨|2024年2月18日 23:24 ナイス! (1)

ガイアフォース軸で、あとは丸乗りで馬連ゲットできました!ありがとうございました。

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