藤沢雄二さんの競馬日記

ウマニティPOG今シーズンのラインナップ②

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ウマニティPOGの指名馬ラインナップの2回目です。

当初はPPの落札額の高い順に…と思っていたのですが、日曜日の新馬戦に2頭が出走予定でどちらもサンデーレーシングの馬なので、ここでは両馬を含めた「サンデーレーシング三銃士」を紹介します。

・オージャイトの2020(牡/栗東・安田隆行)
父:へニーヒューズ
母の父:キングカメハメハ
馬名:エクロジャイト
馬主:サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年1月25日
ウマニティPOG落札額:370万PP

まずは日曜日の阪神5Rでのデビューを迎えるエクロジャイト。

この馬は生年月日が1月25日であるように、当初はリストアップはしていませんでした。
じゃあなんでリストインすることになったかというと、今シーズンも色んなところのPOGに参加させていただいているのですが、その中の一つにダートに特化したPOGがあります。
参加者は30人弱なんですが、まず1頭だけドラフトを行って被りなしの馬を決めてから5頭をリストで提出(こちらは被りあり)して来年のジャパンダートダービーまでが期限という大会です。

指名馬が芝でポイントを獲得してもそれは普通に加算されるのですが、ダートのオープン特別及び重賞にえげつないボーナスポイントが設定されているのでダート馬の指名を促していくという大会です。

で、そのドラフトで人気を集めたのが、今日の東京6Rに出走するマスグラバイト。
こちらもサンデーレーシングのへニーヒューズ産駒で母の父はワイルドラッシュ。所属が高木登厩舎だから一目見てダート路線まっしぐらの馬ですねw
そんな背景の馬が2歳の5月に「デビューに向けて調整のピッチを上げる」とあれば6月の東京ダート1400mしかないじゃん、となるわけで人気になるのも頷けるところ。

ただ、そのドラフトと同じ時期に栗東に入ってきたのがこのオージャイト。
マスグラバイトと共通点の多い馬なので、そのドラフト的にはチェックはしていたのですが、今シーズンの自分の方針で「1月生まれはスルー」ということで見送ってドラフトの動向を見守っていました。

ところがそのドラフトでは声がかからなかったのです。
それで「じゃあ、コッチじゃね?」という経緯でリストインした次第。

POG的にはダート路線や短距離路線の馬は「期間内ではポイントの上限ができてしまう」というのがネックになるので人気を落とす傾向にありますが、下位指名枠でホームランか三振かみたいな馬を数頭集めるなら、手堅く2勝を狙えそうなダート路線や短距離路線の馬を1頭ぐらい忍ばせていてもいいでしょうという判断ですね。

安田隆行厩舎なら芝でもダートでも短距離路線はお手の物ですし、高木厩舎と比べたらそもそもの厩舎運用も上手です。
首尾良く阪神の新馬戦を勝つようなら、この厩舎なら函館2歳Sを使っても不思議ではないですし、色々と楽しみはありそうです。

先週から戦列に復帰した北村友一騎手へのご祝儀になる馬であってほしいです。


・ポルケテスエーニョの2020(牡/美浦・高柳瑞樹)
父:イスラボニータ
母の父:Medaglia d'Oro
馬名:モンテイゾラ
馬主:サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年3月20日
ウマニティPOG落札額:320万PP

続いて東京5Rでデビューするモンテイゾラ。
当初は昨日の芝1400mでデビュー予定なんて話もありましたけど、同じサンデーレーシングのウンブライルとの兼ね合いで日曜日の芝1600mに回ってきました。

この馬を指名した理由は、ぶっちゃけると赤本のコンビニプリント版で
「実は赤本巻末リスト未掲載」という一文にそそられたからw
いや、実際には巻末リストには名前はあったのですけど←

まあそれでもサンデーレーシングの6月東京デビューというのはそれだけで魅力的ですからね。

血統的な話をすると母のポルケテスエーニョの4番仔で、上からシルク→DMM→シルクときてのサンデーレーシングですからそれなりの馬なのだとは思います。
祖母のミスエーニョの仔はほぼサンデーレーシングで募集されていますから。
ただ気になるのはミスエーニョの仔の「賞味期限」が短いこと。
それが牝馬特有のものなのかはなんとも言えませんけど。

とりあえず初戦から動けそうな血統背景であることは確かなようです。
なんとか結果を残してほしいものです。


・グルヴェイグの2020(牡/栗東・池添学)
父:モーリス
母の父:ディープインパクト
馬名:クファシル
馬主:サンデーレーシング
生産牧場:ノーザンF
生年月日:2020年4月12日
ウマニティPOG落札額:1580万PP

3頭目はクファシル。見ての通りグルヴェイグの仔で、厳密に言うと競走馬登録はまだ行われていません。
晩成なのは百も承知ですし、POG本でも目立った露出はありませんでした。

リストインの決め手は、丸ごとPOGのコンビニプリント版で
「今年の隠し球①」という文言w

いや、隠し球になるような血統じゃないけどさw
ノーザンファームの横手調教主任と山内厩舎長のお墨付きはあるようです。

それがキラ星揃うノーザンファーム産の中にあっては、晩成型ということもあって埋もれてしまう。
でもとりあえずは順調なようです。
これまでの露出が薄いこともあってPOG的に人気薄なのは逆に好都合。

池添学調教師は、ノーザンファーム産の「ファンの多い母系」の馬を上手に出世できなかったことから
“学ばない”と揶揄されていますけど
改めて成績を見ていると2019年から3年連続33勝を挙げているように高いレベルで安定していますし、今年も上半期のここまでに18勝してキャリアハイのペース。
もう「学ばないとは言わせない」と言えるだけの実績は残しています。

POG的にもレクセランス(すみれS)ヴィクティファルス(スプリングS)プラダリア(青葉賞)と3年連続でダービーに管理馬を送り込んでいるし、どちらかというと牡馬を得意としている印象。
またこれら3頭はPOG本であまり厚く紹介されていないという共通項はあります。

POG期間内は1勝のみでしたが、期間後にローズSを勝った半姉のアンドヴァラナウトを管理していることからこの血統への理解度や相性も良さそうです。

こうやって調べていると晩成型であることが想像以上に不人気の原因を作っているようです。
一般のPOGでも下位指名で全然イケる。
ウマニティPOGでもほぼ最低入札額で落とせる。
これだけ条件が揃えば「秋デビュー枠」としてGoサインを出せるという次第での指名です。

これまでの露出が薄いですし、現状でもほとんど情報が出ていませんが
「秋には普通にデビューするんでしょ?」ぐらいには思っています。
夏デビュー組がイマイチであっても、この馬の存在を心の拠り所にしますw

それではPart3に続きます。

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