ビター ティーさんの競馬日記

リピーター率が、メッチャ高い『中山記念G2』! 果たして今年は・・・

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 今週、中山競馬場で行われるG2『中山記念』について、過去10年間の1着~3着の上位入賞馬を列挙し、次に今年すでに行われた芝のG2『日経新春杯 2200m』『AJCC 2200m』『京都記念 2200m』と比べながら予想を進めたいと思います。



1.『中山記念』過去10年間の成績
                    前走の成績 →(中山記念)→次走(目標レース)の成績
2020年
1着 ダノンキングリー  マイルCS G1 5着 →当該レース→大阪杯 G1    3着
2着 ラッキーライラック 香港ヴァースG12着 →当該レース→大阪杯 G1    1着
3着 ソウルスターリング 府中牝馬S G2 取消 →当該レース→日経賞 G2    13着

  今年初戦 6頭   今年2戦目 3頭  
  リピーター 前年1着(前々年1着) 、前年2着、7着(前々年3着)、前々年5着

2019年
1着 ウインブライト   中山金杯 G3 1着 →当該レース→QE2世C G1   1着
2着 ラッキーライラック 秋華賞 G1  9着 →当該レース→阪神牝馬S G2   8着
3着 ステルヴィオ    マイルCS G1 1着→当該レース→大阪杯 G1     14着

  今年初戦 6頭   今年2戦目 5頭  
  リピーター 前年1着、3着

2018年
1着 ウインブライト   中山金杯 G3 2着 →当該レース→大阪杯 G1     12着
2着 アエロリット    秋華賞 G1  7着 →当該レース→ヴィクトリアM G1 4着
3着 マルターズアポジー マイルCS G1 15着 →当該レース→ダービー卿T G3 9着

  今年初戦 5頭   今年2戦目 5頭  
  リピーター 前年2着、5着

2017年
1着 ネオリアリズム   香港マイル G1 9着 →当該レース→QE2世C G1 1着
2着 サクラアンプルール 白富士S OP 2着 →当該レース→大阪杯 G1  13着
3着 ロゴタイプ     香港マイル G1 8着 →当該レース→安田記念 G1  2着

  今年初戦 7頭   今年2戦目 4頭  
  リピーター 前年2着、3着、7着(前々年2着、3年前3着)、前々年1着、9着

2016年
1着 ドゥラメンテ    東京優駿 G1  1着 →当該レース→ドバイシーマ G1 2着
2着 アンビシャス    天皇賞(秋) G1 5着 →当該レース→大阪杯    G2 1着
3着 リアルスティール  菊花賞 G1   2着 →当該レース→ドバイターフ G1 1着

  今年初戦 9頭   今年2戦目 2頭  
  リピーター 前年2着(前々年3着)、前々年4着

2015年
1着 ヌーヴォレコルト  エリザベス女王杯G12着 →当該レース→ヴィクトリアM G1 6着
2着 ロゴタイプ     根岸ステークス G3 8着 →当該レース→大阪杯G2 5着
3着 ステファノス    富士ステークスG3 1着 →当該レース→QE2世C G1 2着

  今年初戦 6頭   今年2戦目 4頭   今年3戦目 1頭 
  リピーター 前年3着、13着(前々年1着)

2014年
1着 ジャスタウェイ   天皇賞(秋)G1  1着 →当該レース→ドバイDF G1  1着
2着 アルキメデス    朝日チャレンジC 1着 →当該レース→香港カップG1  7着
3着 ロゴタイプ     札幌記念G2   5着 →当該レース→ドバイDF G1  6着

  今年初戦 11頭   今年2戦目 4頭
  リピーター 前年1着、2着

2013年
1着 ナカヤマナイト   有馬記念G1  7着 →当該レース→新潟大賞典G3   5着
2着 ダイワファルコン  有馬記念G1  10着 →当該レース→ダービー卿TG3  3着
3着 シルポート     阪神カップG2 14着 →当該レース→マイラーズC G2 14着

  今年初戦 5頭   今年2戦目 9頭   今年3戦目 1頭  
  リピーター 前年2着、3着、9着

2012年
1着 フェデラリスト   中山金杯 G3  1着 →当該レース→大阪杯    G2 2着
2着 シルポート     京都金杯 G3  16着 →当該レース→マイラーズC G2 1着
3着 リアルインパクト  阪神カップG2  10着 →当該レース→マイラーズC G2 18着

  今年初戦 4頭   今年2戦目 7頭
  リピーター 該当馬なし

2011年
1着 ヴィクトワールピサ 有馬記念G1  1着 →当該レース→ドバイWC  G1 1着
2着 キャプテントゥーレ 天皇賞(秋)G1 13着 →当該レース→大阪杯    G2 5着
3着 リーチザクラウン  京都金杯G3  4着 →当該レース→マイラーズC G2 9着

  今年初戦 6頭   今年2戦目 4頭  今年3戦目 2頭  
  リピーター 前年1着

  この10年間のデータをいくつかの観点から分析してみます。

① 臨戦過程その1 
今年初戦 60頭(54.1%)   今年2戦目 47頭(42.3%)   今年3戦目 4頭(3.6%)

② 臨戦過程別成績
 1着 今年初戦組 7頭  今年2戦目組 3頭  今年2戦目組 0頭
 2着 今年初戦組 7頭  今年2戦目組 3頭  今年2戦目組 0頭
 3着 今年初戦組 9頭  今年2戦目組 1頭  今年2戦目組 0頭

「①」「②」から、今年初戦で臨む方が主流で、成績でも今年2戦目組を圧倒していることが分かります。

③ 少数派の「今年2年目」組で成績上位に入賞したのは、
  中山金杯 G3→1着 延べ3頭
 1着 ウインブライト(前走2着から)
 1着 ウインブライト(前走1着から)
 1着 フェデラリスト(前走1着から)

  京都金杯 G3→2着 1頭 ・3着 1頭
 2着 シルポート(前走16着から)
 3着 リーチザクラウン(前走4着から)

  根岸ステークス G3→2着 1頭
 2着ロゴタイプ(前走8着から)  

  白富士S OP →2着 1頭
 2着 サクラアンプルール(前走2着から)

 今年すでに一走している馬に印を打つなら、中山金杯G3か京都金杯G3が中心で、年明けのG2からの出走は「NG」なのが中山記念の傾向と言えます。


④ リピーターの成績
リピーターの出走 延べ23頭
2020年
前年1着→8着
前年2着→2着
前年7着→6着
前々年5着→5着

2019年
前年1着→1着
前年3着→7着

2018年
前年2着→4着
前年5着→8着

2017年
前々年9着→10着
前年7着→3着
前年3着→8着
前年2着→4着
前々年1着→7着

2016年
前々年4着→10着
前年2着→7着

2015年
前年3着→2着
前年13着→8着

2014年
前年1着→13着
前年2着→12着

2013年
前年2着→3着
前年3着→8着
前年9着→2着

2012年
該当馬なし

2011年
前年1着→3着


 リピーターは出走総数全体の20.7%(23頭/111頭)

 リピーターとして出走した馬で複勝圏内に入着したのは7頭(30.4%)で、その内訳は

   リピーターとして 1着 1頭(2連覇したウインブライト)
   リピーターとして 2着 3頭(前年2着・3着・9着)
   リピーターとして 3着 3頭(前年1着・2着・7着)
      ※ ロゴタイプ 3着→2着→7着→3着の成績を含んでいます。

 リピーターに印を打つなら前年の1~3着馬。複勝圏外のリピーターを買うなら、中山記念以降のレースで確実に実力を付けたと認められる馬に限るようです。

 ただし、成長が認められ実績を積んできた馬でも、翌年不出走で、翌々年に出走してきたリピーターは、おそらく能力が低下したために中山記念に出走してきたからなのか、前々年に1着でも複勝圏外になるので、基本的に「切り」です。



2.『日経新春杯 2200m』『AJCC 2200m』『京都記念 2200m』との関係について

 年明け最初のG2は西の『日経新春杯』と東の『AJCC』の2レースでその位置付けについて、これまでの日記の中で次のように書かせていただいてきました。

「古馬になった4歳馬にとって、G1に挑戦するだけの成長力が備わったかを確かめるためのレースが『日経新春杯』だとするなら、『AJCC』はある程度G1でも通用するだけの力があると考えられる4歳馬が腕試しをするためのレースの役割(位置付け)になっていると言えます。

 言い換えれば、4歳馬にとって『日経新春杯』はG1の挑戦権を獲るため登竜門。力試しのG2レース。
 一方、『AJCC』は、すでにG2やG1を経験した5歳以上の馬たちと力関係を図る、腕試しのG2レース。」

 このような性格のG2レースと見られます。それに対して『中山記念』と『京都記念』は同じG2でも格上の存在と言えます。それは前走と次走のレース選択と成績を比較するとよく分かります。

 『日経新春杯』と『AJCC』出走馬は直接G1に出走する場合もありますが、『京都記念』や『中山記念』に出走後にG1に向かう馬も多くみられます。前述の「③」で触れたように、この2つのG2から出走してきた馬で『中山記念』や『京都記念』で複勝圏内に入ってくる馬は皆無というのがデータ上の結論になります。

 『日経新春杯』1着から、G2の2連勝を狙って出走してきたトゥザグローリーでさえ10着に惨敗。

 『AJCC』1着から、G2の2連勝を狙って出走してきたダノンバラードも12着に惨敗、ヴェルデグリーンも5着に惜敗しています。

 『京都記念』や『中山記念』に出走し、勝ち負けできるのは、次の(本当の)目標であるG1でも勝ち負けに絡んで来そうな能力を持った馬に限られるようです。

 今回の『中山記念』は他のG2が2200mであることに対して、距離が1800mと短くなることから、目標となるG1は天皇賞(春)ではなく、国内なら大阪杯G1か安田記念。牝馬ならヴィクトリアM。海外G1ならQE2世Cかドバイの各G1レース。または、香港カップG1であり、それなりの成績を残しています。

 さて、これらを踏まえて予想をしていきます。まず、『①臨戦過程その1』の視点で出走馬を組分けしてみます。

【今年初戦】
1 トーセンスーリア  前走  札幌記念 G2  6着  最上実績 G3 1着
7 バビット      前走  有馬記念 G1  13着  最上実績 G3 1着、G2 1着


【今年2戦目】
2 コスモカレンドゥラ 前走  関門橋S OP  3着  最上実績 OP 3着
3 ノーブルマーズ   前走  AJCC G2  13着  最上実績 G2 2着、G1 3着
4 ケイデンスコール  前走  京都金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着2回、G1 2着
5 マイネルハニー   前走  AJCC G2  14着  最上実績 OP1着・2着 
            (リピーター3年前10着)
6 フランツ      前走  白富士S OP  3着  最上実績 OP(L)2着・3着
8 ヒシイグアス    前走  中山金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着
9 サンアップルトン  前走  AJCC G2  10着  最上実績 G2 3着
10 ゴーフォザサミット 前走  アルデバランOP 15着  最上実績 G2 1着
11 クラージュゲリエ  前走  日経新春杯 G2 3着  最上実績 G3 1着
12 パンサラッサ    前走  関門橋S OP  2着  最上実績 G3 2着
13 ウインイクシード  前走  中山金杯 G3  3着  最上実績 G3 2着
14 ショウナンライズ  前走  東京新聞杯G3 15着  最上実績 OP(L) 1着

2021年の出走馬
今年初戦 2頭(14.2%)   今年2戦目 11頭(78.8%)   今年3戦目 1頭(7.1%)

過去10年の出走馬
 今年初戦 60頭(54.1%)   今年2戦目 47頭(42.3%)   今年3戦目 4頭(3.6%)

 今年は初戦の馬が極端に少ないので、例年の傾向と若干異なる結果になることがあるかもしれません。(-_- )?

 更に、今年はリピーターとして出走して来るのは、マイネルハニー唯1頭。中山記念の実績は、3年前の5歳時に出走馬中最下位の10着と大敗し、その後の成績も力を付けてきたようにはとても思えない敗戦続きでは『買い』の要素が見つかりません。


ここまでで、印を打てそうな馬は、次の5頭に絞られそうです。


【今年初戦】
1 トーセンスーリア  前走  札幌記念 G2  6着  最上実績 G3 1着
7 バビット      前走  有馬記念 G1  13着  最上実績 G3 1着、G2 1着

【今年2戦目】
4 ケイデンスコール  前走  京都金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着2回、G1 2着
8 ヒシイグアス    前走  中山金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着
13 ウインイクシード  前走  中山金杯 G3  3着  最上実績 G3 2着

 今年初戦の馬が、出走頭数の半数以上いれば、迷わず初戦組から重い印を回すのですが、今年初戦の出走馬はわずか2頭で、しかも例年の初戦組の実績に比べて小粒と見られているようです。

 つまり、G1実績馬は2頭いますが、2年前の3歳G1で2着のケイデンスコールと3年前5歳時の宝塚記念3着のノーブルマーズに全幅の信頼を置けるかというと・・・

 G1後の成績は、どちらも安定した成績を上げることができずに2年から3年停滞した成績で前走を迎えました。ケイデンスコールは復活の兆しを見せて前走の京都金杯G3で1着になりましたが、今後のG1で勝ち負けに加われるほどの成績とは言い難いのが現状です。

 G2実績馬では、3歳G2セントライト記念でサトノフラッグに先着し1着となったバビットを筆頭に、3年前のG2目黒記念で2着になったノーブルマーズ(G1で前述)と3年前の3歳G1青葉賞1着のゴーフォザサミット。

 3頭共にその後の成績は「イマイチ」という感じです。この中から選ぶとすればバビットでしょう。


 最後にG3実績馬なら、10年間のデータから、前走の中山金杯G3で勝利し、3連勝で中山記念に参戦するヒシイグアスが前走のデータから見れば、断然の実績になるでしょう。

この他のG3実績では、三走前のG3新潟大賞典で優勝し、今年の初戦でG2札幌記念から挑戦してくるトーセンスーリア。次に、中山金杯3着から参戦するウインイクシード。


 ここまでのデータ分析で調整した結果、印を打ってみると

◎7 バビット      前走  有馬記念 G1  13着  最上実績 G3 1着、G2 1着
○8 ヒシイグアス    前走  中山金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着
▲4 ケイデンスコール  前走  京都金杯 G3  1着  最上実績 G3 1着2回、G1 2着
△1 トーセンスーリア  前走  札幌記念 G2  6着  最上実績 G3 1着
△13 ウインイクシード  前走  中山金杯 G3  3着  最上実績 G3 2着
△3 ノーブルマーズ   前走  AJCC G2  13着  最上実績 G2 2着、G1 3着
×10 ゴーフォザサミット 前走  アルデバランOP 15着  最上実績 G2 1着

 例年なら『日経新春杯』と『AJCC』からの出走馬は『切り』にするのですが、参戦過程の初戦組が少ないため、例年と異なる結果になる懸念があるので、ノーブルマーズだけはG1での実績を考慮して残してみました。

 大穴候補としてもう1頭あげるなら、ノーブルマーズに『AJCC』で先着した

注9 サンアップルトン  前走  AJCC G2  10着  最上実績 G2 3着


 データを信じるか信じないかは自分次第!

これでなんとか的中しますよう<(_ _)> 幸運を祈ります。

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