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★GI馬8頭を含む豪華メンバーが集結! ファン投票1位は歴代最多得票数更新のイクイノックス
6月25日、阪神競馬場では上半期最後のJRA・GIとなる宝塚記念が実施される。今年のファン投票1位は21万6379票を集めたイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)で、その得票数は昨年のタイトルホルダーが記録した19万1394票を上回り、宝塚記念ファン投票の歴代最多得票数となった。
今年の宝塚記念には、GI3勝馬のイクイノックスを筆頭に8頭のGI馬を含む20頭が登録しており、登録のあるGI馬がすべて出走すれば、グレード制が導入された1984年以降では2020年に並ぶ最多タイのGI馬出走頭数となる。果たして、上半期を締めくくる大一番はどのような結果になるのだろうか。
★今年のJRA・GIで4勝をマーク (有)サンデーレーシング所有のGI馬2頭が参戦
馬主の(有)サンデーレーシングは、リバティアイランドで桜花賞とオークス、ソングラインでヴィクトリアマイルと安田記念を制しており、今年のJRA・GIで早くも4勝を挙げている。グレード制が導入された1984年以降、馬主の上半期におけるJRA・GI最多勝記録はサンデーRが5回記録している4勝だが、宝塚記念を制してこの記録を更新することができるだろうか。なお、サンデーRの所有馬は、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬でファン投票3位のジェラルディーナ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、昨年の皐月賞馬ジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)の2頭が出走を予定している。
今回、ジェラルディーナにはテン乗りとなる武豊騎手が騎乗を予定している。武騎手は歴代最多の宝塚記念4勝を挙げているが、2006年のディープインパクト以来17年ぶりに宝塚記念を制すことができるだろうか。
★歴代単独最多のJRA・GI72勝目なるか ディープインパクト産駒は3頭登録
グレード制が導入された1984年以降、種牡馬のJRA・GI最多勝記録は、サンデーサイレンスとディープインパクトが71勝で並んでいる。宝塚記念には、昨年の菊花賞馬アスクビクターモア(牡4歳、美浦・田村康仁厩舎)、今年の天皇賞・春勝ち馬ジャスティンパレス(牡4歳、栗東.杉山晴紀厩舎)、昨年の青葉賞勝ち馬プラダリア(牡4歳、栗東池添学厩舎)と3頭のディープインパクト産駒が登録している。ディープインパクト産駒が宝塚記念を勝てば、2016年マリアライト以来7年ぶり2回目となるが、歴代単独最多のJRAGI72勝目を挙げることができるだろうか。
★史上2組目の兄弟制覇なるか 2015年Vラブリーデイの全弟ボッケリーニ
前走の鳴尾記念で重賞3勝目を挙げたボッケリーニ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、兄ドリームジャーニー(2009年)・弟オルフェーヴル(12年)以来2組目の宝塚記念兄弟制覇を目指す。ボッケリーニは父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズという血統で、15年に宝塚記念、天皇賞・秋のGI2勝を挙げたラブリーデイの全弟にあたる。
ラブリーデイは15年の鳴尾記念を勝ち、次走の宝塚記念でGI初制覇を遂げたが、ボッケリーニは兄と同じように初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。鞍上には浜中俊騎手が予定されている。なお、ボッケリーニを管理する池江調教師は宝塚記念で3勝を挙げており、勝てば武田文吾元調教師に並ぶ歴代最多タイの4勝目となる。
★JRA・GI初制覇を目指す辻野泰之調教師 カラテ、ミクソロジーの2頭を登録
カラテ(牡7歳)、ミクソロジー(牡4歳)を登録している辻野泰之調教師(栗東)には、JRA・GI初制覇がかかる。カラテは今年の新潟大賞典で重賞3勝目を挙げ、今回は通算5回目のGⅠ挑戦となる。また、ミクソロジーは萬代橋特別、2勝クラス、万葉S、ダイヤモンドSと4連勝中で、今回がGI初挑戦となる。宝塚記念を同年の新潟大賞典勝ち馬が勝てば1992年メジロパーマー以来31年ぶり、同年のダイヤモンドS勝ち馬が勝てば76年フジノパーシア以来47年ぶりとなるが、辻野調教師は2頭出しで初のGIタイトルを手にすることができるだろうか。なお、カラテには宝塚記念初騎乗となる菅原明良騎手、ミクソロジーには西村淳也騎手が騎乗を予定している。ちなみに、辻野師は2021年の開業以来、宝塚記念の舞台となる阪神芝2200メートル戦で8戦4勝、3着1回(勝率.500、3着以内率.625)という成績を挙げている(※6月18日現在)。
★スルーセブンシーズか約1年8力月ぶりのGⅠ挑戦 父の主戦騎手・池添謙一騎手が騎乗予定
前走の中山牝馬Sで重賞初制覇を遂げたスルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関知人厩舎)は、2021年の秋華賞(11着)以来約1年8カ月ぶりのGⅠ挑戦となる。スルーセブンシーズは牡牝混合戦で5戦2勝、2着1回、3着2回と安定した成績を残しているが、久々の大舞台でどのような走りを見せるだろうか。
スルーセブンシーズは09年の宝塚記念優勝馬ドリームジャーニーの産駒で、産駒初のJRA・GⅠ制覇並びに宝塚記念の親子制覇がかかる。鞍上には、ドリームジャーニーとのコンビで宝塚記念と有馬記念のGⅠ2勝を含む重賞5勝を挙げた池添謙一騎手が予定されているが、池添騎手は父に続いて、産駒のスルーセブンシーズとのコンビでも制すことができるか。なお、池添騎手は出走馬をファン投票で決定するドリームレースで武豊騎手と並ぶ最多タイの7勝をマークしており、今年の宝塚記念を勝てば、単独トップのドリームレース8勝目、宝塚記念での勝利数は武騎手に並ぶ歴代最多タイの4勝目となる。
★一昨年は逃げて2着に好走 ユニコーンライオンが2年ぶりに参戦
4月のクイーンエリザベスS(豪)以来の出走となるユニコーンライオン(牡7歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、2年ぶりの宝塚記念参戦となる。ユニコーンライオンは2021年の宝塚記念では逃げて2着に好走しており、今回も2年前に騎乗していた坂井瑠星騎手とのコンビで出走する予定だ。ユニコーンライオンには、いずれも04年タップダンスシチー以来19年ぶりとなる外国産馬V、7歳以上馬による制覇がかかるが、今年はどのような戦法で挑むだろうか。なお、宝塚記念2着馬の翌年以降の宝塚記念の成績は3勝、2着5回(勝率.120、連対率.320)となっている。
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