春の歌さんの競馬日記

京都大賞典 予想

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<解説>
まずは京都2400m(外)のコース特性の紹介。

スタートは外回りの4コーナーを外に拡張した場所にあり1コーナーまでの距離は約600m。ゴール板を越えるあたりで位置取りが決まり、1コーナーに入るまでにはペースが落ち着く。通常はここで一息入る。 基本的にスローで流れ、速い上りの勝負になるコースである。年間15レース程度行われており、未勝利、500万、1000万、1600万、G2で使用されている。内枠有利、大外不利がはっきりしており、オープンでもその傾向は変わらない。未勝利&500万、1000万、1600万、G2の4分類で見ると、1番人気は61.5%⇒56.5%⇒57.1%⇒66.7%、重賞ではそれなりに来ているが、全体的にはやや低め。逃げ馬は34.6%⇒37.5%⇒37.5%⇒10%、重賞では厳しいものの、中距離戦の中ではよく馬券に絡んでいる。特徴的なのは上がり最速馬で、74.3%⇒75.6%⇒58.8%⇒80%となっており、1600万以外ではハイアベレージを示している。コース攻略の鍵はここにあると言って良い。種牡馬はクラスを問わず、ディープインパクトが圧倒的で、馬券率42.5%。他はハーツクライ、キングカメハメハ、クロフネ、ダイワメジャーが優秀。一方、ステイゴールドは22%台でやや苦戦している。騎手はルメール、武豊を筆頭に川田、岩田、デムーロ、福永、浜中などリーディング上位騎手優位。前走は阪神との相性が抜群で、特に阪神2200m、2400mは優秀。他には中京2000m、同コース、京都2200m。逆に東京2400m(19%)は苦戦中。生産牧場は社台系の庭になっており、追分F(44.4%)、社台F(42.9%)、ノーザンF(35%)、社台F34.1%と、好走率は非常に高い。枠による優劣があるコースで、基本的には内枠を狙うのがセオリー。また、社台系生産馬にリーディング上位騎手の組み合わせは抑えておくべきで、リーディング上位種牡馬であればプラス、さらに上がりが使える馬であれば信頼度は大幅にアップするコースである。

1番人気の信頼度は平均より少し下がるコースで、逃げ馬の好走率はまずまず。ただし、重賞では厳しい数字となっています。一方、優秀なのは上がり最速馬、こちらはクラスを問わず高めの値を示しており、ここが一つの鍵を握りそうです。枠による優劣もあり、内枠有利の傾向あり。あとはリーディング上位種牡馬に、リーディング上位騎手、そして、社台系の好走が非常に高いコースでもあります。前走項目は阪神中距離と相性が良く、東京2400mは割引。これらを基に結論を出すことにします。

断然人気のG1馬キタサンブラックは近4走連続して逃げていますが、単なる逃げ馬ではなく、現代競馬にフィットした「前に行けて折り合いをつけることができるタイプ」。能力的に若干、足りなくても、こうしたタイプは好走することが多く、その典型例が2015年のラブリーデイ。まさに「レースセンス抜群の馬」と言えるでしょう。現在1.9倍の支持を集めていますが、実績&能力を考えれば仕方なし。無理にケチをつけて嫌う必要はなさそうです。ただし、コース特性の視点で見ると、武豊&前走阪神組の点は良いものの、非社台系であることや、父ブラックタイドはリーディング上位種牡馬ではないこと、重賞における逃げ馬の率の悪さを考えると、◎は打ちづらい雰囲気。ここは○に留めることにします。

本命はサウンズオブアース。父ネオユニヴァースはリーディング8位の芝中距離型種牡馬。藤岡佑からデムーロへのスイッチは大幅プラスで、京都外回りの重賞は天皇賞春を除けば3戦3連対の実績あり。上がりが使えるタイプにして、社台F生産馬と来れば、ずばりコース特性に合致します。最後、詰めが甘くなるタイプだけに、頭まであるかは難しいですが、キタサンブラック、ラブリーデイともに58㎏を背負う中、こちらは56㎏と2㎏のハンデをもらっているのは好材料。安定して走ってくる可能性が高いと見て、この馬に◎を打ちます。

3番手はラブリーデイ。リーディング2位のキンカメ産駒で、ノーザンF生産馬。鞍上ルメールと来れば、こちらも推せる点多し。ただ、このところの走りを見ると、昨年秋の勢いはなく、産経大阪杯、宝塚記念のラスト100mでギアが入れ替わっていないことを考えると、能力落ちの不安を感じます。とはいえ、キタサンブラック、サウンズオブアース以外のメンバーは手薄なので、そこまで評価を下げる必要はないでしょう。一発あるとすれば、レースセンスを生かした前目の競馬ではなく、敢えてじっくり構える差し競馬。この馬にとって2400mは少し長いと思うので、溜める形をとる方がベターだと見ます。ただし、京都開幕週は相変わらず内馬場を通った馬に分があります。そこらへんを加味すると大外枠はマイナスになるとの見立てもあって、今回は▲にしました。

4番手はディープ産駒&社台C生産馬&川田のラストインパクト。昨年のジャパンカップ2着馬にして、一昨年の京都大賞典の覇者。あの時と比べると、明らかにメンバーはアップしていますが、インを上手に回っての立ち回り勝負に持ち込めば可能性はあると思います。

抑えにはアドマイヤデウス。京都外回りで内枠を引いた岩田は買い。アドマイヤ自体も、今年の京都記念で3着に入った力がありますし、上手に乗れば一角崩しはあるでしょう。

穴は内枠のディープ産駒&浜中を買ってファタモルガーナ。昨日のヒストリカルといい、得意コースで力を出してくるのがディープ産駒。内枠有利コースに、リーディング上位種牡馬&騎手の組み合わせはコース特性に合致します。ファタモルガーナ自身は長めの距離を得意としたスタミナ型で、京都2400mで求められるキレは一切、ありませんが、バテずに長く良い脚を使える点では、はまる可能性もゼロではありません。休み明けもまずまずなので、大穴で一つ抑えてみます。

<予想>
◎ サウンズオブアース
○ キタサンブラック
▲ ラブリーデイ
☆ ラストインパクト
△ アドマイヤデウス
穴 ファタモルガーナ

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