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「サトノダイヤモンドより高い馬」も「ブエナビスタの仔」も惨敗......切ない風が吹いた11月中旬の2歳戦━Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年11月14日 15時17分00秒
13日の京都8R・黄菊賞。かつてあの名牝ウオッカも参戦した出世レースだが、今年は単勝1.4倍とダントツ人気で、ブエナビスタの仔コロナシオン(牝2 栗東・池添厩舎)が主役を務めた。
ところが、結果は1着馬に7馬身近く離された4着(5頭立て)とまさかの惨敗。逃げたタガノアシュラ(牡2 栗東・五十嵐厩舎)の作り出したスローペースは見事だったが、追走にすら苦労していた様子。スローペースの最後方でついていくことすらままならない姿には、さすがに落胆させられてしまった。
G1競走6勝のブエナビスタとトップクラスサイアーであるキングカメハメハの仔として、生まれた瞬間から大きな期待を背負っていたコロナシオンだが、今後に暗雲立ち込める内容となってしまった。次走での巻き返しがあるのか、今後も注視が必要だろう。
「ガッカリ」という点では、12日の東京5R新馬でデビューしたサトノヴィクトリー(牡2 美浦・堀厩舎)も同じくか。
このサトノヴィクトリー、2015年セレクトセールで2億5380万円という超高額で落札されたことで有名。昨年の弥生賞や今年の京都記念を制したサトノクラウンの全弟でもあり、セール金額だけなら今年の菊花賞馬サトノダイヤモンド(2億4150万円)よりも高いのだ。
そんなサトノヴィクトリー、1.8倍の1番人気で迎えたデビュー戦では、意気揚々と3番手の好位につけ、順調な滑り出しを見せたように思えた。
しかし、4コーナーを迎えるころには鞍上のR.ムーア騎手はいっぱいに追いっぱなしの状況。すでにこの時点でファンは不安を抱いていたはずだ。
直線を迎えても一向に目の覚めるような脚を見せることなく、ズルズルと着順を崩して結局7着。落札金額や血統を考えれば人気するのも当然といったところだが、結果を残すことはできなかった。
超がつく良血であろうと、どんなに高い落札金額だろうと勝てる保証があるわけではない。何とも切ない2歳戦が続いた11月中旬だった。
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